Number834

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【シーン1】

1992年8月16日。

僕はライブでこの試合を観ていた。怪物・松井秀喜擁する石川・星稜対高知・明徳義塾。この試合、松井に対して一つのストライクも投げない明徳に対するスタンドの怒号、殺気は凄かった。でも僕はなんで怒っているのかよく分からなかった。

結局、星稜は敗れる。

『負けた理由は、僕が敬遠されたからではないと思います』とサラリといった国民栄誉賞受賞者。

あれから21年。

僕はあの時の、世の中の“5連続敬遠”に対する非難、非難めいた空気に激しい嫌悪を抱き続けている。

 

【シーン2】

1998年8月20日。

甲子園で最も凄いピッチャーだったと思う(田中や大谷よりも凄いと思う)、横浜・松坂大輔対PL。僕は地元のPLを応援していた。2回に早々に得点を奪い、イケる雰囲気だった。結果は延長17回に8点目と9点目を奪われPLはセンバツに続き横浜に敗れる。

余談だが、その後、横浜は明徳を破り、松坂は決勝でノーヒット・ノーラン達成する。

松坂大輔は、“ハンカチ”が現れるまでこの上なく甲子園に愛された唯ひとりの画になる男だった。そんな怪物に挑んだ名門プロ養成高校のドラマ。

 

【シーン3】

2003年8月20日。

2年のダークヒーロー、ダルビッシュ有。聖地でツバを吐いた球児は後にも先にもヤツだけだろう。審判の判定に当たり前のように難癖を付ける。マウンドでのダルそうな仕草。直ぐに痛みを訴えるイマドキのアンチャン。

ゲームは京都・平安の服部の快投もあって0-0のまま延長へ。両校合わせて32個(服部が17・ダルビッシュが15)の三振が生まれたこの試合は結局サヨナラで宮城・東北に軍配。

試合後のダルビッシュのクールなコメント。

『三振には全然興味ないんで』

旧態然とした、高野連的なモノ全てにツバを吐いていた(隠れて喫煙もしていたであろう)ヤンチャな大阪出身のアンチャン。結局、3年の時も優勝は出来なかったが、その名を聖地に刻みはした。190㌢を越えるピッチャーが現れると必ず“××××のダルビッシュ”と言われるようになるのを、この時は想像は出来なかったが・・・。

そして昨年まで、深紅の大優勝旗の白河超えは(飛び越えて北海道へは行ったが)まだ果たされていない。

甲子園(地方予選にも)には様々な秀逸なドラマが満載です。名将等(小倉や高嶋、馬渕に香田監督)の逸話もあります。高校野球ならではですね。

今日から始まった第95回全国高校野球選手権大会。地元で優勝候補の大阪桐蔭は森くんが2打席連続ホームランを放ち幸先のよいスタートを切りました。

済美の安楽くんと3回戦あたりでの対戦が観てみたいですね。

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