サンドバック

モイーズ

創造性も意外性も皆無だった。

2013ー2014・プレミアリーグ第5節、マンチェスター・ダービー@エティハド。

酷過ぎた『赤い悪魔』。戦前の高揚を裏切った『選ばれし男』。

ファン・ペルシーを怪我で欠いて、ウェルベックをワントップにヤングとバレンシアがサイドでは、さもありなん。

エティハド・スタジアムの尋常じゃない声援に後押しされたブルーの怒濤のアタックに為す術なくネットを揺らされ、サンドバックとなった。

前半終了間際までシュートすら打てなかった。

モイーズもいい加減、気付いたことだろう。そう思いたい。守備はソコソコやれるが、マッチョなだけではヨーロッパのトップには勝てないのだ。

コレクティブに連動し、インテンシティに満ち溢れ、スキルフルかつイマジネーション豊かでなければ前へは進めない。闇雲にサイドからクロスを放り込むだけでは、ネットを揺らすことなど僥倖なのだ。

お気に入りの、フィジカルの割に少しだけ上手いアフロではアタッキングサードでは通用しない。

確執があった(と思う)ルーニーが、世界の5指に入るセントラルのコンパニにシャットアウトされてしまいどうればイイか分からなくなった。それはもう観るも無惨に。

前半終了間際にトゥーレに押し込まれ0ー2。

後半開始早々にはネグレドに粘られ、何気なく中央に折り返したボールをアグエロに蹴り込まれ、その3分後には、右サイドをナバスに抉られナスリに豪快に蹴り込まれジ・エンド。

まだ10分も経っていなかった。

名実ともに世界一の『ダービー』で、世界に無能を印象付けてしまった『選ばれし男』。

日本人でこのビッグ・マッチを観ていた誰もが『カガワを出せ!!』と叫んだだろうし、メキシコ人達は『チチャリート!カモン!!』と怒り狂ったに違いない。しかし、『選ばれし男』はウェルベックをクレバリーと代える恐ろしく意味のない手しか打たなかった。4失点してしまい錯乱したのだろう。5点目を失なうことを恐れた無能は、マン・ユナイテッドには不要だ。残りの交代枠2つのカードを切らずにホイッスルを聞くことなどけっして許されない。

走る事を止めないバスク人にオールド・トラッフォードを蹂躙されて以降、サー・アレックスは方向性を転換したハズだ。その為にドーバー海峡を渡った小柄なイマジネーション溢れる攻撃的ミッドフィルダーを何故使わない?今のままでは、卓越した個人技とかセットプレイでしかネットを揺らすこと(終了間際にルーニーがスペシャルなフリーキックを決めた)は叶わないだろう。

『赤い悪魔』と恐れられるマン・ユナイテッドは、リーグの下位を低迷するサムワンとは違うはずだ。フロントから現場まで一体となって、パラダイムを示さなければならない。

サー・アレックスのチョイスは誤りだったかどうかの答えが、そう遠くない時期に明らかになるだろう。モイーズに残された時間はそう多くはない。

故に、重ねて言わせてもらいたい。

『カガワを使え!!』

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ラージョは賞讃に値したが

ヴァルデス

ヴァルデスも褒めるべきだろう!?

2013ー2014・リーガ・エスパニョーラ第5節、ラージョ・バジェカーノVSバルセロナ@バジェカス

ポゼッションを棄てたバルサ。敢えてかどうかは素人には分からない。ホームのラージョは、スタジアムの特性も活かし躍動した。

この試合、317試合ぶりにポゼッション率が相手を下回った(49%)バルサ。

ラージョは果敢に前からプレスを掛けてボールを奪い、奪ったボールは時にはカウンターを、時には丁寧に繋ぎ、バルサを苦しめた。

ペドロのダイレクトシュートで先制された後のペナルティを決めていればゲームはもっと盛り上がっただろう。

バルサは自陣で何とか凌ぐのがやっとだった。そこから繋いで前へいくことは叶わず、ペップが仕上げた華麗なまでのトライアングルはとうとう観られず、大きく蹴り出すシーンが頻繁に映し出された。

『ティキ・タカの奴隷だった』と先日コメントしたのは、この世に生まれた瞬間からバルサのクレのセントラルだったが、少なくともこの試合は『ティキ・タカ』から解放されていた。

世界の頂点に立って5年。

世界はバルサを目指し、バルサ打倒を掲げ対策を講じてきた。ミュンヘンで無惨に散った昨シーズンからの立て直しが急務だが、まずは無意味に繋ぐ、安全に繋ぐことを放棄するのかもしれない。

縦へ速く。

ネイマールという弾丸を手にし、よりその意識を持つのかもしれない。開幕から好調なバルサの4番は、縦への飛び出しとタメが抜群に上手い。パスも1級品だ。マルティネスの掲げる『ニューバルサ』に恐ろしくマッチしているのだろう。試合を決める4点目も決めた。

メッシとネイマールもショートカウンターは母国では十八番だ。優秀なアタッカーもいる。ドルトムントのような、マドリーのカウンターとバルサのプレスを融合させたスタイルでヨーロッパをアッと言わせた例もある。

リベリーとロッベンの両翼を抱えるペップもバルサのようなトライアングルではなく、どちらかというとオランダ的ウインガー『4ー3ー3』で新しいモダン・フットボールを構築していくのだろう。

フットボールの最前線は、新しいパラダイムを生み出そうとしている変革期なのかもしれない。

そして、バルサの変化はこのゲームだけだろうか?

シャビとイニエスタはどう思っているだろう?

クライフはきっと噛み付くだろう。それが老害というものだ。

エレガントかつ史上最強だった時代を振り払うことは出来るのだろうか?アルゼンチンから来た指揮官と共に、バルサはまた黄金期を築けるだろうか?

懐疑的なカタルーニャの人達のように、僕もまた懐疑的だ。

バルサは美しく繋いでネットを揺らす。

それがハンドボールのように退屈であろうと批判されても。これだけは忘れないでもらいたいと、極東の片隅から祈らずにはいられない日曜の未明だった。

 

ペドロ

メッシからのアシストを受けた1点目。

 

ペドロ

ペドロ

セスクの左からのグラウンダーのクロスを合わせた2点目。

 

ペドロ

ネイマールの優しいラスト・パスをゴールへパスしハットトリック完成。

前線の3枚は速くて上手い。

暫くはショートカウンターが多くなるのかな?

 

セスク

アシストと得点で絶好調!!っていうか、今のシステムにハマり過ぎだ。

『ドン・アンドレスよりファブレガスか?』って。

もちろんどちらも必要だ。

 

ヴァルデス

今日はこのオコト。

今シーズン限りでフリーでカタルーニャを去るのは惜し過ぎるが、自らの不断の努力で己の価値を上げまくり。

もういい加減、度し難いミスを忘れてあげようかな。