64(ロクヨン)

64

かなり遅いですが、横山 秀夫さんの『64(ロクヨン)』を読みました。

名作『第三の時効』に魅せられて以降、著作をもれなく読んでいた身としてはかなり失格ですね。

『震度0』以来、7年ぶりの得意の警察小説。

ただし主人公は広報官と少し特殊ですが、十二分に面白いです。ココにも半沢が居ました。マスコミと身内や鼻持ちならないキャリアとの間での板挟みが強烈です。

D県警に纏わり付くロクヨン。昭和64年(たった7日間しかなかった)に県内で起きた未解決の誘拐事件(時効目前)を軸に主人公・三上の苦悩、焦燥、葛藤、弱味に矜持が余すところなく描かれています。元上司の捜査一課長・松岡とのやり取りに痺れること間違いなしです。

ラストの同期の二渡とのやりとりも秀逸。

個人的には『第三の時効』以上かと言われれば、『違う』ですが、間違いなく上質なエンターテイメント。秋の夜長に堪能しました。

☆☆☆☆。

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0-0からの打開策についての考察

マルティーノ

2013ー2014・リーガ・エスパニョーラ第12節、バルセロナVSエスパニョール@カンプ・ノウ。

フットボールを愛して止まない世界中の老若男女全てが持っているであろう、0ー0からの交代策(打開策)。チームや大会等の状況によって大きく変わるが、バルセロナ・ダービーでのバルサの視点、マルティーノが実際打った手も記しながら個人的見解を書いてみようと思う。

この試合でのバルサは、開始早々はゴールを窺うシーンもあったがエスパニョールの奮闘もあって前半終了間際のアウヴェスのシュートがポストを叩くまでほぼ決定機が無かった。

途中、賛否両論(僕はけっこう良いと思う)あろうかと思われるメッシが右インテリオールにポジショニングする布陣にトランスフォームし、エスパニョールが閉じた固い扉を抉じ開けようと試みていたが、ネットを揺らすシーンをイメージすること、ゴールが生まれそうな予感は皆無だった。

結果はスコアレスのままハーフタイム。

通常、後半開始からメンバーの変更はあまり見られない。僕もまぁ〜相手の出方を見つつ、後半途中から手を打つのが定石だろうと思う。しかし、前半終了時点でとても嫌な予感がしていた。

このまま勝ち点2なり、前掛かりになった隙を付かれ失点し、勝ち点3をロストするのではないか!?と。

リーガを制する為には勝ち点のロストは出来るだけ避けなければならない。優勝するためには総勝ち点が100前後となるリーガでは、下位に取りこぼすと挽回がかなり難しくなる。バルサは何としてでもゴールを手に入れなければならない。

後半が始まって10分も経たず僕は苛立っていた。

アウヴェスのクロスにメッシが合わせてゴールを脅かしたが、キーパーのセーブでネットを揺らすことは叶わなかった。

『今日はダメかもね』と僕が呟くと、相方が『誰を代える?』って応戦してきたので、すぐさま『サンチェスをセスクに代えるかなあァ〜』と返した。

相方は不満そうだった。

『サンチェス?をファブレガスに???』。

言いたいことは少し分かる。アレクシス・サンチェスはここまで絶好調だ。『クラシコ』でのバセリーナは今シーズンのハイライトでもある。しかし、この試合ではそれほどプレゼンスもチャンスも無かった(あと、相方はセスク(相方は何故かファブレガスと言い続けている)のファルソ・ヌエベが好きではないのだ)。

ネイマールは左で変わらず良かったと思う(ネイマールに代えてペドロなりテージョなりを投入するプランは僕には無かった)。

そしてメッシはアンタッチャブル。

よって、サンチェスを代えるという帰結に至る訳だ。左のモントーヤ(この日先発出場)を下げてセスクを投入し『3ー4ー3』にトランスフォームするのはリスクが大き過ぎるし(カウンターを喰らっていた)、そもそもマルティーノにスリーバックのプランはないだろう。

僕の凡庸な緩手、愚策。

マルティーノは我慢強い。このままの膠着状態をどこまで続けるのか?60分?70分?75分?。

ゲームは67分にネイマールのエリア内左からの、ディフェンダー2人の股を狙って通すスルーパスに反応したアレクシス・サンチェスが押し込みネットを揺らし、バルサがそのまま1ー0で勝ち点3を手に入れた。

リードを奪ってからは、サンチェスに代えてペドロを、イニエスタに代えてセスクを、マスチェラーノに代えてバルトラを投入するローテーションで試合を締めたマルティーノ。

ネイマールとサンチェスの相性はかなり良さそうだ。メッシのコンディションが良くないのかもしれないが、ネイマールとメッシのコラボは最近めっきり見られなくなっている。

パスも通せず、ドリブルも引っ掛かるメッシを代えることが正解だったのだろうか?“システム・メッシ”からの脱却が必要だと思っているが、結局メッシを外す選択肢を排除してしまっている矛盾。

世界最高のプレイヤーを躊躇無くピッチから下げることは、“スペシャル・ワン”にしか出来ないだろうと思う。

我慢して、スタート時の布陣でどこまで行けば良いのだろう?フットボールのゲーム後の議論、賞讃、文句、罵倒は本当に楽しい。

アトレティコを葬ったエスパニョールとのダービーで勝ちを拾った愛しのバルサ。マルティーノは名将なのだろうか?トライアングルの復活も前からプレスも中途半端な現状で、ヨーロッパのトップとのホーム&アウェイではどうなるだろうか?

ミラノでのエンパテからのバウンス・バックはここカンプ・ノウで果たせるだろうか?興味深いミッドウィークがまたすぐにやってくる。

 

サンチェス&ネイマール&メッシ

メッシの背中が少し寂しげに見えるのは気のせいだろうなぁ〜。

ゲーム後のマルティーノのコメント。

『彼(メッシ)は心配しているようには見えないし、私も心配はしていない。同じことを言い続けるだけだ。1試合ごとに分析する。スター選手だらけのチームの中で、彼は最も重要な選手だ。彼は彼のプレーをして、貢献してくれている。チームが勝ち続ければ、それぞれの選手の最高の部分もすぐに見えてくるだろう』

『19試合連続でゴールを決めるのは滅多にないことだが、彼(メッシ)が3試合ゴールを決めないのも珍しい。彼は1試合に2ゴールや3ゴールや4ゴールを決め続けたいと思っているだろうが、それだけレベルが高いと、それ以下の結果は問題であるように考えられてしまう。私としては何も問題はない』