デジャヴと弱者のフットボールに対する愚痴を述べるの巻

グアルディオラ

2013-2014・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・セカンドレグ、バイエルン・ミュンヘンVSレアル・マドリード@アリアンツ(フースバル・アレーナ)

何が問題だったのだろう。

『世界一速いセンターバックでも止められない』マドリーのカウンターは脅威だが、バルサ同様セットプレイから簡単に(とまではいかないかもしれないが)頭でネットを揺らされた。

ベルナベウでアウェイゴールを奪えず0-1で敗れていたプレッシャーはあっただろう。開始16分でセルヒオ・ラモスに決められより焦燥に駆られた。このゴールの前にも広大なスペースを埋めるべくノイアーが前をカバーしてクリアボールを拾われベイルにあわや無人のゴールに蹴り込まれるシーン(幸いにも枠を大きく逸れた)があったが、前掛かりになってバランスを欠いていたのかもしれない。

そして、20分に早々にセカンドレグの(セミファイナルの)幕が降りてしまった。それも、またセットプレイから・・・。1失点目のコーナーキックに続き2失点目はフリーキックから再度セルヒオ・ラモスに頭でネットを揺らされた。

バルサをより進化させたハイブリッドと賞讃されたペップ・バイエルンの姿は見る影もなく、90分間(いや180分間)何も出来ずに連覇の夢は露と消えた。

カウンターの名手に先行されて、より鋭いカウンターを喰らう悪循環。ベンゼマのスルーパスを受けたベイルがボルトよろしく駆け上がり左サイドを駆け上がってきたロナウドにグラウンダーのパスを通され3点目を失い、終了間際にはロナウドにフリーキックを壁の下を通され0-4で歴史的敗戦を喫した。昨シーズン、カンプ・ノウで歴史的勝利でバルサを下しそのまま王者となったミュンヘンだが、バルサ然り、ポゼッションを標榜するチームは当たり前だが先行されると苦しくなってしまう。

結局、これも昨シーズンのバルサ同様ひとつのゴールも上げることなくチャンピオンズの舞台から去ることとなった。

ボールロストにより喰らうカウンターの恐怖と、ホーム・アリアンツで前掛かりになり過ぎてバランスを欠いてしまったポジショニングの問題。

昨シーズンのバルサ、今シーズンのミュンヘンと『賢人』が作り上げた両チームが無惨に散ったチャンピオンズの結果は、攻撃的フットボールの未来に多くの示唆と教訓を与えてくれたハズだ。

『相手が非常に速く、自分たちの守備の裏にスペースを必要としているとき、その相手にスペースを与えるのであれば、それは愚かというものだ』と語ったモウのオヤジの言い分も良く分かるが、それは弱者のリアリズムだ。

それを凌駕するスペクタクルにお金を払ったかいがある(極東の片隅の名も無きフットボール・ラバーにとってはだが・・・)。引いて閉じ篭ってパス練習のようなゲームに誰もお金を払いたくはないハズだ。それがヨーロッパのビッグクラブなら尚更だろう。

世界はカウンターに舵を切るのか。

カウンターの打ち合いはスリリングで楽しいが、僕はバルサのクレで、ボールを持ってスキルフルかつイマジネーション溢れるフットボールに殉じている。

世界が、フットボールの女神が、再びそのようなチームに微笑むことを願って止まない。

 

ラモス

リーガでも得点を上げてこのゲームでも2得点したセルヒオ・ラモス。

ノリノリだ。

 

ロナウド

ロナウド

ロナウド

直前のリーガでもゴラッソ2発を沈め、このゲームでも2得点のCR7。

絶好調過ぎる。

 

ビッグイヤー

偉大過ぎる『ラ・デシマ』へ視界良好な『エル・ブランコ』。

今晩のチェルシーVSアトレティコの一戦でファイナルのカードが決まるのだが、ダービーとなっても、モウリーニョとの遺恨試合となっても攻めてこない相手に対してどうするか。面白いのは“ピッチ外だけ”にはならないでもらいたいものだ。

そして、最後にシメオネの名言を記して締めたいと思う。

『(シメオネ)私はフットボール全般をリスペクトしている。試合に勝つ方法はたくさんあり、それぞれがベストだと考える方法を選ぶものだ。守るのは簡単なことじゃない。あるチームが良い守備をしたのなら、それは讃えるべきだ。フットボールについて、誰にも『真実』を与えることなどできない』

『監督次第でもあるんだ。監督は選手たちと多くの時間をともに過ごしており、戦い方を選ぶ。私は、相手のやり方をリスペクトするよ。さまざまな戦い方があるのは良いことだと思う。10人で守ったり、10人で攻めたり、中盤に10人を置いたりね。そうじゃなければ、フットボールは退屈になってしまう』

ごもっとも。

広告

ティトに捧ぐ

バルサ

2013-2014・リーガ・エスパニョーラ第35節、ビジャ・レアルVSバルセロナ@エル・マドリガル。

ブスケツとマスチェラーの涙が印象的でした。

2失点から2つのオウンゴールで追い付き、最後はブスケツの浮きパスをセスクが頭で繋いでエリア中央に走り込んできたメッシがネットを揺らして辛くも勝利。

これだけでいいでしょう。

 

メッシ

メッシ

バルサ

マスチェラーノ

フットボールについて話すのは不適当。

このような状況ではフットボールは取るに足らないものだ的なことを語ったマルティーノ。しかし、この試合で不適切で深刻な出来事が起こったことは記しておきたいと思います。

 

アウヴェス

75分。

コーナーキックを蹴ろうとしたアウヴェスの元にバナナが投げ込まれました。人種差別の激しいヨーロッパでは起こり得ることではありますが、なんともクダラナイ行為でしたね。そして、アウヴェスは見事にそのバナナを食べて、何事も無かったように振る舞いました。

スペインでは『人種差別に対する最高の返答』と讃えられ、ネイマールやバロテッリはじめ多くのプレイヤー達がツイッター等でバナナを食べている画像をアップしました。

『(人種差別行為には)あのような行動を取ってやらなければならない。このようなことはもう、僕たちに変えられはしないんだ。11年前からスペインにいるが、ずっと同じであり続けている。馬鹿な奴らは笑ってやらないといけない』とゲーム後に語ったダニエウ・アウヴェス。

チャンピオンズリーグ等でも見られる“no to racism”のバナー。差別は無くならないと思いますが、それを許さない行為が重要なんだと改めて思いました。

 

教会

バルセロナ大聖堂でのお別れ。

 

バルサ

メッシ

アウヴェス&ネイマール

シャビ

カンテラ・カルテッド

お別れの時の画像数点。

ゲーム後シャビは、『ティトへの称賛として勝利を捧げたかった。勝利を彼と彼の家族に捧げるため、最後まで全力を尽くしたよ。身体の状態は悪く、最も難しい試合の一つだった。ティトという人物はとても重要であり、僕たちは模範的存在を失った。彼は僕たちの人生において、ずっと模範であり続ける』と語りました。

 

ビラノバ家

ティトのご家族。

ご冥福をお祈りいたします。

フットボールの女神は残酷だ

ジェラード

ジェラード

何もジェラードのミスから失点することないだろう。

2013-2014・プレミアリーグ第36節、リヴァプールVSチェルシー@アンフィールド。

この試合、引き分け以上ならプレミアリーグとなって初めての戴冠が見えたかもしれなかったリヴァプールだったが、前半のアディショナルタイムに非情にも、無情にも、ホーム・アンフィールドで、かつキャプテン・ジェラードのトラップミスで痛い失点を喫してしまった。

リヴァプールのいつもの見慣れたビルドアップ時に起ってしまった一瞬の油断。アディショナルタイムだったし、避けなければならなかった。

いつもなら起らなかったかもしれない。

フットボールの女神は(僕はいると思っている)残酷過ぎる。モウリーニョが好きなのかもしれないが、今シーズンはレッズの優勝で良かったハズだ。

後半は亀のように引いて守る退屈な青い壁に果敢に、勇敢に攻めたレッズ。失点の原因となったキャプテンもミドルやヘッドでなんとかネットを揺らそうと試みたが、無情にも時間だけが過ぎていった。

ついにはフィールドプレイヤ全員が敵陣に入って勝ち点1を捥ぎ取ろうと試みたが、無情にもウィリアンが溢れ球を拾ってトーレスとのカウンターを決め切って幕が降りた。

この敗戦で残り2試合を全勝しても、マン・シティが全勝すれば上回ることが出来ず、悲願は来シーズン以降に持ち越しとなってしまうこととなった。

 

ロジャーズ

『失点にはがっかりしたが、それは仕方ないことだ。スティービーを責めることはない。私は彼がこのクラブにとって素晴らしい選手だということを知っている』と語ったブレンダン・ロジャース。そして、

『もし2連勝してシーズンを終えることが出来れば、我々はチェルシーよりも上の順位でシーズンを終える。そして、シティよりも上の順位にいくことが出来ると思っている。まだ試合は残されているんだ。今のシティは優勝出来ると感じているだろう。今の我々は立ち直るだけだ』と述べた。

もちろん、まだ諦めていない。

残り2節。自分たち次第ではなくなったが、アンフィールドに歓喜は訪れるだろうか?。

 

モウリーニョ

『モウリーニョのフットボールは退屈だ。カウンターから得点を上げたときの挑発的ガッツポーズも鼻についたが、素晴らしい。拍手で讃えよう』

結果だけ残す“ハッピー・ワン”。

フットボールは非情でリアリズムを凌駕出来ないときの方が多い。だからこそ僕は、攻撃的でインテンシティ溢れるチームに心惹かれてしまう。レッズはプレミア制覇に相応しい資格は十二分にある。

歓喜がアンフィールドに訪れることを願って止まない。

 

アンフィールド

アンフィールド

“You’ll never walk alone”

“R・I・P”

ビラノバ

ビラノバ

ビラノバ

日本の2014年4月26日(土)、ティト・ビラノバの訃報を知りました。

享年45歳。

僕と4つしか違いません。

ただただ驚き、言葉を失いました。

3年間の病との闘い、ただただ尊敬するのみです。2012-2013シーズンにバルサのトップチームをペップから引継ぎ、勝ち点100を達成しリーガ制覇を果たしたビラノバ。昨年7月に病気が再発して監督を辞任し、闘病生活を送っていたそうですが、25日に45歳の若さで帰らぬ人となりました。

安らかに。

そして、バルサの行く末を暖かく見守って欲しいと願うのみです。

 

カンプ・ノウ

バルサのプレイヤーには残りのゲームで奮起してもらいたいものです。

『(メッシ)僕自身としては、彼と分かち合って一緒に経験した様々なことをずっと自分の中に持ち続けていくつもりだ。決して忘れることはできない。僕にとってティトはいつまでも永遠の存在だ』と語ったメッシ。

プレイでも応えて欲しい。

蟲師 続章第3話『雪の下』

蟲師

深々と。

今回は雪にまつわる悲しくも希望に満ちたお話し。

 

蟲師

水墨画のようでしたね。

 

ギンコ

ユキダンゴムシ(笑)。

しかし、一番厄介なのはトコユキムシ。群れで行動して、動物の個体を特定して纏わり付き、チクチク皮膚を刺して体温を少しずつ奪うそうで、取り憑かれた個体の周辺にはいつも雪が降っているように見えることから、“常雪蟲”と言われるそうです。

春になれば自然と消えるのですが・・・。

 

蟲師

蟲師

蟲師

悲しいトラウマに囚われるトキ。

妹のサチを事故で・・・。

 

蟲師

蟲師

さっ・・・寒い(泣)。

 

蟲師

幼馴染のトキの目を覚まさせようとする妙ちゃん。

 

蟲師

蟲師

蟲師

死んじゃったものは蘇らない。

 

蟲師

『妙の心臓のあたりが熱を持っている。まだ間に合う、まだ・・・』

妙ちゃんを救ったトキ。よかったぁ〜。

 

蟲師

凍傷の後遺症は残ってしまいましたが、今回もハッピーエンド。

 

ギンコ

『四季の大半を雪で覆われる地では水や地よりも多くの異形が雪に潜む』

『雪の上に・・・雪の中に・・・雪の下に・・・』

旅立つギンコさんの背に秀逸なナレーション。

今回も存分異に浸ることが出来きました。

パス・フットボールの矜持

グアルディオラ

2013-2014・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・ファーストレグ、レアル・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン@サンティアゴ・ベルナベウ。

繋げど繋げどネットを揺らすことは叶わなかった。前半のボールポゼッション率は70%を超えたが、ゴールに直結するあるいは直結しそうなシーンは皆無だった。世界最高のバルサを築いた『賢人』のメソッドを、ドイツ風にアレンジし(両ウイングと両サイドバックの関係、9番のターゲットマンであるマンジュキッチ)次代のパス・フットボールを構築中のバイエルン・ミュンヘン。

マドリーの自陣に引いてカウンターを仕掛ける展開は、過去の対ペップ・バルサと同様に、デジャヴのようだった。

今のバルサが失った前線からのプレスは効いていたが、全くスペースが無かったエリア内でダイレクトプレイが無かったかもしれない。右のロッベンはいつも通りだったが、左のリベリーが不調だったかもしれない。コーナーキックは取れどマンジュキッチへのクロスは正確性を欠いていた。

弱点の2枚のセントラル。マドリーのカウンターに対してスピードに劣るウィークポイントを突かれ、ベンゼマにネットを揺らされた前半。ロナウドにもフリーの決定機が訪れたが、あろうことかバロンドーラーはバーの上に大きく吹かしてくれて首の皮が繋がった。

後半も状況は変わらない。

マドリーにネットを揺らされる雰囲気は無かったが、貴重なアウェイゴールの匂いは漂わなかった。苛立つ『賢人』。終了間際に途中出場のゲッツェにビッグチャンスが偶発的に訪れたが、エリア中央やや右から天才が放った強烈な一撃は『聖』イケルに難なくストップされてファーストレグの幕が降りた。

“バルサ・ワクチン”が効いていたマドリー。ボールを持たして強烈な一撃を見舞う。『賢人』はゲーム後、

『レアル・マドリーはスピードがあり、カウンターにかけては世界一だ。それに対し、バイエルンはポゼッションで試合をコントロールしようとした。足りなかったのは得点だけだ』と悔しさを滲ませた。

そして、自身が信じて疑わないボールポゼッション、パス・フットボールには揺るがない矜持をこう述べた。

『ひとつ重要なことがある。ボールというのは、縦に急げば急ぐほど、跳ね返ってくるスピードも速くなるんだ。つまり縦に急ぐ攻撃をすれば、カウンターを受けるリスクも高まってしまう。そんな展開では、マドリーは我々より優れている。彼らの強みはカウンターなんだ。ミュンヘンでもマドリーは自陣に引いて、カウンターを仕掛けてくるだろう。前半マドリーは3本もパスを繋げなかった。ボールを持てなかった。信じないかもしれないが、試合を支配したチームを私は誇りに思っている』

アドヴァンテージ、マドリー。

セカンドレグはホーム、アリアンツ。『ミュンヘンでもマドリーは引いてカウンターを仕掛けてくる』と語った『賢人』の言葉を借りるまでもなく、よりソリッドに鍵を掛けてくるだろう。

自身が信じるパス・フットボールが正しいと世界に示すことが出来るだろうか。一つの答えが1週間後に明らかになる。

 

ベンゼマ

ベンゼマ

コエントランのクロスに、秀逸な走り出しとフィニッシュで応えたベンゼマ。貴重なゴールでまずはリード。

 

ゲッツェ

コースが甘く、難なくセーブされたゲッツェの一撃。

決まっていればだが・・・。

 

カシージャス

『特に難しくはなかったよ』

やはり世界一のポルテーロはカシージャスかな。

セカンドレグも刮目です。

ファイナルへの布石はバス横付け

モウリーニョ

2013-2014・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・ファーストレグ、アトレティコ・マドリードVSチェルシー@ビセンテ・カルデロン。

リアリストの本懐、退屈。

ニュートラルな極東のフットボール・ラバーにとっては、まったくもって退屈でした。『勝利を意識した先発メンバー』とゲーム前に語った“ハッピー・ワン”。ランパードとミケル、ダビド・ルイスのトリボーテにウィリアンとトーレスにラミレスが先発した『4-3-3』の布陣でバス横付け。

泣けました。

カウンターが得意なアトレティコにボールを持たせ、専守防衛よろしく自陣に引き蘢ったチェルシー。ゴールが生まれる気配は微塵もなく、アトレティコにもゴールを許さずミッション・コンプリート。

90分の前半をスコアレスで終えて、残り90分。スタンフォード・ブリッジで1-0で勝てばイイんだろうけど、果たしてそう上手くいくかな?。

アウェイゴールを許すと状況は一変します。どのみちホームでは引き蘢れなハズです。

チェフ(肩を負傷した)とテリー(足首を捻った)を欠くセカンドレグ。週末のリヴァプール戦は捨てるような報道もありましたがどうなるでしょうか?。

シメオネ・アトレティの魂が“ハッピー・ワン”を凌駕するに1票を投じたいと思います。

『モウリーニョのフットボールは退屈だ♪』

 

シメオネ

『とても難しかった。準決勝という舞台におけるクラシックな試合だった。試合に勝つためのゴールを見つけることができなかった』と語った“チョロ”シメオネ。

『それぞれが最高と考えるプランを選択する。相手の監督が、ベストと思うプランを選択するのは当たり前のことだろう。それがフットボールなんだ。最終的に、(チェルシーは)彼らはポジティブな結果を手にした』

『(決勝進出の)パーセンテージは分からない。セカンドレグはチェルシーのピッチ、観客、雰囲気で争われるものだ。彼らにとって快適だろう。しかし、我々は謙虚な気持ちで戦う』と締め括り、週末のリーガへ向かいました。

優勝が掛かり尚且つセカンドレグの決戦が控える月末です。タフ過ぎますね。でも乗り越えて栄冠を勝ち取るんじゃないかと思えます。アトレティコ・サポが羨ましい今日この頃でした。

そして、明日未明は『矛』『矛』のビッグマッチ。スペクタクルを望むことは可能なハズです。

ライブ視聴を楽しみにしたいと思います。