再び史上初のファイナルへ

モウリーニョ

2013-2014・チャンピオンズリーグ・セミファナル・セカンドレグ、チェルシーVSアトレティコ・マドリード@スタンフォード・ブリッジ。

『やはりそう上手くは行かなかったな』というのが僕の率直な感想だ。36分にアトレティコのカンテラ育ち、フェルナンド・“ニーニョ”・トーレスがいささかラッキーなカタチでゴールを上げてもその気持ちは揺るがなかった。

案の定、10分も経たずに前半終了間際に追い付かれてしまう。守備的戦術の達人率いるブルーズが、あと数分で終わるハズだった44分に失点してしまったのだ。後半もアトレティコに勢いがあった。アウェイゴールで精神的にも優位に立っていただろう。ジョン・テリーのヘッドがヒットしたがクルトゥワがセーブし、その数分後にペネルティを献上し、リスボンがチャンピオンズリーグ史上初となるホームタウンが同じチーム通しのダービ・マッチとなることが確定した瞬間になった。

『ディテールが勝敗の分かれ目となる』とはいつものモウのオヤジのコメントだが、まだよく分からないのだが、この試合もまさにその“ディテール”が勝敗を決したのかもしれない。

ブルーズもロヒ・ブランコも攻めていた。ゴールを決めて、リスボンへ行くんだというインテンシティがあった。しかし、1点ではやはり駄目なのだ。10分足らずで追い付かれてモウのオヤジの戦略は破綻してしまった。

細かいの守備の綻びもあったが、やはりシメオネが見事というほかないだろう。昨シーズンのコパ・デル・レイ・ファイナルでマドリード・ダービを制してからの自信のようなものが、チームをより団結させ勝利に結び付いているように思えてならない。リーガでも見事に首位を走り、2冠の可能性が現実味を帯びてきた(マドリーが勝っても2冠だな)。

昨シーズンのドイツ・ダービーに続く、今シーズンはマドリード・ダービーとなったファイナル。フットボールの女神は粋な計らいをするものだ。

そして僕は、アトレティコが勝利するにベットしたいと思う。昨シーズンのような熱い、面白いファイナルにならんことを祈念して。

 

トーレス

右サイドからのグラウンダーの折り返しを見事にヒットさせ(ディフェンダーに当たってコースが変わったが)ネットを揺らしたフェルナンド・トーレス。

やはり、ゴール・セレブレーションは行いませんでしたね。いつも非情なゴールを上げるイメージがありますが、この日は自身にとって久しぶりのゴールを古巣相手に上げましたが、アトレティコ・サポを喜ばせただけに終わりました。

 

シメオネ

もう何度も述べましたが、お見事と言う以外ありません。

『満足している。(1点を追う状況での)1点目が重要だったし、後半の立ち上がりが素晴らしかった。攻撃ではマリオからチアゴ、その後にサイドと、素早くボールを繋ぐ必要があった。それができれば、チェルシーの守備を破ることができるからね。逆転してからは試合に支配者になることができた』

『(失点後の)チームのリアクションは、みんなの記憶に残るものだ。CLで偉大な歴史を築いた強大なチームを相手に、我々はピッチを支配した。そこに満足している』

『美しく重要な瞬間ではあるが、ここにくるためにお金を使った人たちのために背負った、決勝進出をという責任を果たせて満足している。我々は常に苦労を強いられるチームで、今のような突出した状況をかみしめる余裕はない。レバンテ戦に向けて、回復に努めなければいけない』

とゲーム後に語ったシメオネ、シブ過ぎます。

『決勝進出のためにすべてを出した。レアル・マドリーも同じように、その舞台にふさわしい。PKは中央に飛んだけど、良い感じで蹴ることができたよ』と語った“野獣”ですが、この言葉が全てですね。

おめでとうございました。少し羨ましいですね。

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