“ティキ・タカ”は2度死んだ

ファン・ペルシー

ファン・ペルシー

カシージャス

バルサの凋落とともに沈む”ラ・ロハ”。

2014・ブラジルワールドカップ・グループB・第1戦、スペインVSオランダ@アレーナ・フォンチ・ノヴァ・スタジアム。

ボールは持てどゴールを脅かすシーンはほぼ皆無。前半のポゼッションは70%に。5人で引いて守るオランダ相手に、ワントップに入ったジエゴ・コスタにボールが収まらず、横パスや安全なパスに終止。それでもラッキーなペナルティ(ジエゴ・コスタの切り返しから得た)で先制した。2点目を取っていれば勝ち点3は得たであろう。ダビド・シルバに決定機が訪れたが決め切れず、その直後の44分にファン・ペルシーのスーパーなダイビングループヘッドで追い付かれて前半を終えた。

それでもまだ同点だった。

後半に攻めれば問題ないはずだ。

しかし、前回の南アフリカワールドカップ・ファイナルでは散々だったミュンヘンの快速ウイングがキレキレで、ピケとラモスでは止めることが叶わず53分にリードを許してしまい、そこから為す術なく怒濤の失点を重ねてしまった。

後半は前半以上に良いところがなく、『聖』イケルの度し難いミスも重なり、まさかの大敗(1-5)を喫したスペイン。

グループリーグでゴー・ホームの危機に。アレクシス・サンチェスが絶好調なチリにもあっけなく敗れるかもしれない。バルサがカウンターに屈し無冠に終わった今シーズン。世界を魅了した“ティキ・タカ”は、ここブラジルの地でも瀕死の重傷を負ってしまった。

恐らく復活はしないだろう。恐ろしいまでの僥倖に巡り合わなければゴールは生まれないであろう(ラモスが意地のヘッドを見せるかもしれないが)。

衰えた『聖』イケルはダビド・デヘアに、シャビはコケに変えよう。セスクをゼロトップに据えて2列目からの飛び出しを狙う必要もあるかもしれない。そして、2枚のセントラル、ピケとラモスのコンビネーションが悪過ぎる問題もどうするか。

手負いの“ラ・ロハ”。

前回も初戦でスイスに0-1で敗れてからのバウンス・バックで見事優勝を飾ったが、第2戦のチリ戦まで時間はそう多くは残されていない。

 

ロッベン

ロッベン

キレキレだったロッベン。

左サイドバックのブリントからのロングフィードを秀逸なトラップからピケを難なく躱してラモスも振り切って決めきり、前回大会の汚名を見事返上した。

 

ロッベン

圧巻だったスプリント。

スナイデルのスペースに出したパスに、ラモスよりあとから駆け出したが難なくチギって追い付き、カシージャスとの一対一を制しスペインを殺した。

 

ロッベン

オランダ

ファン・ペルシーのダイビングヘッドが今大会のハイライトの一つになるだろうが、この試合はロッベンが主役だった。

 

イニエスタ

カシージャス

酷すぎた『聖』イケル。

 

シャビ

『すべてが悪かった。後半は散々だったし、僕たちは派手な形でミスを犯してしまった。悪かったすべてのことを改善しなくてはならない。チームは簡単に相手のカウンターを許してしまった』

『僕たちはもう水曜を迎えることを望んでいる。素早くリアクションを見せ、このチームが偉業を成し遂げられるチームであることを示したい。ポジティブにならなくてはならない』と語ったマエストロ・シャビ。

復活できるだろうか?

 

ファン・ペルシー

2代目フライング・ダッチマン。

それにしても凄いダイビングヘッド(それもループで)だったなぁ〜。

いよいよ明日は我らが日本。

マスト・ウィン!!

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センセーショナルに開幕

ネイマール

途方もなく悪い意味で。

2014・ブラジルワールドカップ・開幕戦(グループA・第1戦)、ブラジルVSクロアチア@アレーナ・コリンチャス・スタジアム。

色々記しておいきたいことがあった開幕戦。

ただこれだけは言いたい。

この記念すべき開幕戦のレフェリングを任された主審が日本人であることに僕は少なからず喜びを感じていたが、目を覆いたくなるような一つのジャッジに、幾ばくの寂しさを覚えることとなった。

69分。

エリア内で接触(確かにクロアチアのロブレンの手がフレッジに掛かっていたが)があり、喜劇役者のように大袈裟にフレッジが倒れ、西村氏は迷わずペネルティスポットを指差した。

僕は、思わず首を振ってしまった。途方もない失望感とともに。色々な議論はあるだろう。厳密に言えばペナルティなのかもしれない。しかし、あのシーンではプレミアでもリーガでもチャンピオンズリーグでも倒れたフレッジにイエローカードが提示されたはずだ。アウェイチームであれば恐ろしいブーイングがスタジアムに木霊したはずだ。

日本人はフットボールを知らない。南米や英国、イタリアなら街を歩くことが出来なくなる程のジャッジだったと思う。

結局、ホストカントリーであるブラジルがその後にカウンターからオスカルが止めを刺して3-1で開幕戦をものにした。

このゲームでのレフェリングが今大会の一つの基準になるのなら、マリーシアが散見されることとなる、あるいはピッチを大袈裟に見苦しく転げ回るシーンに数多く出会うこととなるだろう。

残念だ。

ある元レフェリーは、『フレッジはインザーギのように倒れた。彼はボディコンタクトを待っていたね。こういった間違いは、このような試合に慣れているレフェリーなら起こらない。コンスタントにチャンピオンズリーグのようなゲームをさばくと、もっとうまくこういった状況を見極めることができる』と語り、また別のレフェリーは、

『残念で仕方がない。フットボールを愛する一人の人間として心が痛む。ブラジルが勝利に値しなかったとは言わないが。この開幕戦という大事な試合で、あのPKはダメだ』と語った。

一方で『PKに関しては、彼にはあれを取る権利があった。ルールは明確であり、規則通りに与えられたPKだ。エリア内で相手のボールキープを妨害すれば、接触が激しかろうと軽かろうとPKを取ることができる。あとは審判の裁量次第だ』とも語ったみたいだが、やはりあのシーンでペナルティを取っては駄目だろう。

クロアチアのコバチ監督はゲーム後怒りを露にした。

もっともなことだ。

クロアチアの人達は、日本人にゲームを盗まれたとこれから数年は言うだろう。

一つのジャッジを巡る残酷な現実は、今大会をどう導くだろうか。世界が注目する一代イベントが始まった。

 

マルセロ

マルセロのオウンゴールで先制点を許したセレソン。

 

ネイマール

同点弾を放ったネイマール。

このゲームでのブラジルは、弱点を露呈していた。引いて守る相手に決め手を欠いて攻め倦ね、ネイマールやオスカル等の個人技に頼るのみだった。

今後、調子を上げていくだろうか。

 

セレソン

ネイマール

ペナルティもなんとか沈め2ゴールを上げ幸先の良いスタートとなったネイマール。

至宝が真の至宝に昇華する可能性を秘めるスタートとなった。

 

西村さん

それにしても・・・。

アレはペナルティじゃないよ。

気を取り直して、朝のスペイン対オランダに備えるとします。