ハワード・ウェブと誤審と心配なセレソン

ウェブ

2014・ブラジルワールドカップ・ベスト16、ブラジルVSチリ@スタディオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント。

今でも忘れられない、ワールドカップ・サウスアフリカ大会のファイナル、スペインVSオランダのジャッジをしたハワード・ウェブ。結構な誤審やロッベンの単騎ドリブルを意図的に悪質なファウルで止めようとしたプジョルに対してイエロー・カードしか提示しなかったこのスキンヘッドのプレミア・レフェリーが、このゲームを捌くことに僕は少なからず不安を抱いていた。彼の地で彼はまた致命的なミスを犯すのではないかと。ホスト・カントリーでの失敗はかなり危険だから。

ゲームはホイッスル後から激しい当たりが展開された。チリの前へのアタックにピッチのあちこちで転げるカナリア軍団。そして微妙なシーンが10分を過ぎて訪れた。

ネイマールとのパス交換でフッキがエリア内で倒れたのだ。見ようによってはペナルティ(しかしペナルティではない)。しかし、ハワード・ウェブは微動だにせず、最初の難関を突破した。このあたりは流石と言わざるを得ない。開幕戦でレフェリングした西村さんとの違いに(良いか悪いかはべつだが)僕は安堵した。開幕戦でのジャッジが基準となるなら吹かれてもおかしくなかったと思うが、プレミア基準はいい意味でひと味違う。

ゲームは、チリの魂のディフェンスがセレソンの黄色い弾丸を防ぎ、熱い熱いゲームとなって観る者を飽きさせなかった。

しかし、徐々に押し込まれるチリ。まぁ仕方ない。相手は世界のトップ・オブ・トップでホストカントリーなのだから。数多くのコーナーキックを得たブラジルはそのうちの一つをモノにし、リードを奪う。しかし、チリもセレソンの一瞬の隙(スローインからのミスを見逃さなかった)を付いてダイレクトパスを受けたアレクシス・サンチェスがエリア内右に侵入しゴール左隅に流し込んで1-1とした。

前半は本当に面白かった。ここまでのベスト・バウトと言っても過言ではないスリリングなゲーム展開に、後半も期待が高まっていった。そして、また訪れた誤審。やはり人間のすることだ。致し方あるまい。

55分。ロングフィードをエリアで前を向いて受けたフッキ。右胸あたりでトラップしボールを不格好ではあるがゴール右隅に流し込み後半早々にセレソンがリード・・・と思いきや今度はそれがハンドと見なされゴールは取り消されたのだ。

微妙ではあった。スローで観るとハンドでは無かったが、またもや誤審が生まれてしまったのだ。セレソンサポーターの怒りは尋常ではなかっただろう。その後はブラジル寄りにホイッスルが吹かれていたように錯覚を覚えてしまい、徐々に足が止まっていく両チーム(凄まじい炎天下では致し方ないが)。その中でもブラジルに二度、チリにも二度ほど決定機が訪れたがネットを揺らすことは叶わず(特にチリは本当に惜しかった)エクストララウンドへと進んでいった。

もはや両者に走れ攻めろと言っても、太陽が西から昇ることがないように効果的なソレは不可能なことだった。それでも終了間際にチリがバーを叩くシュートシーンを演出し、ブラジルサポーターの何人か心臓が止まったことだろう。

フットボール・ロシアン・ルーレット。

後攻めのチリが連続で失敗し、ブラジルもウィリアンがストップされ、この試合何かとキーとなったフッキも失敗し手に汗濁る残酷な展開も、最後はチリがポストに当ててしまいジ・エンド。

セレソンが辛くもネクスト・ラウンドに進み、勇敢に戦った偉大なチリがブラジルの地を去ることとなった。

ウィン・オア・ゴーホームの1発勝負はやはり面白い。

ハワード・ウェブのジャッジは後半に失敗したが、ゲームを熱くする無駄なカードを出さなかった点は褒められると言っていいだろう。戦犯になりかけたフッキも胸を撫で下ろし、セレソンは次なるハードルへと1歩進んだ。

 

フッキ

ハンドじゃなかったよな。

1ゴール損したが、勝ててよかった。

 

セレソン

死闘。

 

セレソン

勝利が確定した瞬間のセレソン。

チアゴ・シウバとネイマールの涙が物語っていました。

 

アレクシス・サンチェス

アレクシス・サンチェス

この日もキレキレだったアレクシス。

同点ゴールは見事でしたがね・・・。

 

バルサの僚友

バルサ&バルサ&バルサ。

『苦しかった。それが本音だ。勝ちたいという気持ちは自分のサッカー人生の中で一番大きかった。すべてを出し切ったよ。いまはただ休みたい 』

『母国のファンの前で負けてしまうのではという恐怖はなかった。勝ちたいという気持ちがその恐怖を打ち消した。あの涙は勝てた喜びからだよ』とゲーム後に語ったネイマール。

負傷の報道も出てましたので心配(セレソンのゲーム内容も含め)ですね。そして、次は超新星ハメス・ロドリゲス率いるコロンビア。こちらも凄い試合になることを期待したいと思います。

 

ハメス・ロドリゲス

ハメス・ロドリゲス

今大会一のスーパー・ボレーを沈めたハメス・ロドリゲス。

ブラジルをも飲み込めばハメスの大会となるかもしれません。しかし、ヤバイ1発だったなぁ〜。

まもなくオランダVSメキシコです。また寝不足だ。

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