やはりドイツはドイツだった

フンメルス

フンメルス

フンメルス

2014・ブラジルワールドカップ・ベスト8、フランスVSドイツ@マラカナン・スタジアム。

ポゼッションのドイツとカウンターのフランス。ここまでの互いのスタイルに忠実に、ゲームは静かに始まった。ボールを持つドイツ。キックオフから5分、ほとんどドイツがボールを持っていた。フランスも慌てることなく構え、逆にオープニングシュートはベンゼマが放った。

何かと批判に晒されるペップ・グアルディオラが採用したラームのアンカー・ポジション起用(ミュンヘンと違いサイドバックの人材不足もあるだろう)も、このゲームでは慣れ親しんだ右サイドバックに。ラームは高い位置を取って攻撃に効果的なアクセントを付けていた。

スムースにボールを運ぶドイツ。しかしアタッキングサードでの最後の詰めを欠く状況の中、待望の先制点でそしてこのゲーム唯一の得点をセットプレイから得ることに成功した。

13分。左サイドで得たフリーキックからクロースがエリア内に蹴り込み、ヴァランに競り勝ったフンメルスが頭で擦らしてネットを揺らした。

バルサ流のポゼッションで頂点を目指すドイツが、バルサには無い高さ、セットプレイでの強さでモノにした貴重な先制点。

やはりドイツはドイツだった。

早い時間帯での先制点でどうなるかと思ったが、このまま前半はドイツがボールを持って、フランスはカウンターを窺う展開(一度ビッグチャンスが訪れたがノイアーが弾き出す)に終止した。

後半はフランスが前へ出た。

ドイツは勢いに飲まれ、自陣で我慢する展開が続く。しかしフランスの決定機はなかなか訪れず、逆にドイツがカウンターから追加点を窺う。このあたりがバルサとの違い、臨機応変で柔軟(モダンと言えばいいのかもしれない)と言ったところだろう。

そしてそのカウンターから、後半途中出場のシュールレにビッグチャンスが訪れたが(エジルの左サイドからのマイナスのクロスが中央に溢れてきて、ゴールに蹴り込むだけだったが、ロリスが何とか足でブロックした)追加点が奪えない。

追い付きたいフランス、逃げ切りたいドイツ。

お互いの意地がぶつかり合い、極限に達した疲労の中で緊迫した時間が続いた。90分間のインテンシティ(少し言い過ぎかな。フランスは淡々とした所もあったし)。そして、アディショナルタイムにジルーとのパス交換(ラッキーもあった)でエリア内左サイドを突破したベンゼマに最後のチャンスが訪れたが、その左足から放たれたシュートはノイアーの正面を衝いて(角度がなかった)万事休すとなった。

ドイツが0-1で勝負強く、4大会連続のセミファイナルへ。

フランスも身体能力を活かしたプレイやワンタッチプレイで好機を演出していたが、マッチアップしたラームとエブラの差が出ただろうか。

中盤の鬩ぎ合いもドイツに一日の長があり、決定機をモノにした老獪さ(若いレ・ブルーをいなした感がある)が勝負の分かれ目となっただろうか。

ポゼッションを凌駕する“個”の力が少し足りなかっただろうか。一致団結したフランスの航海はクォーターファイナルで終わりを告げて、ドイツがやはり勝ち上がることとなった。

勝負強さが欠けているや、ゲルマン魂を具現化出来ない等と言われている新世代のドイツ代表だが、ここブラジルでもセミファイナルまで上り詰めた。その一歩先に到達出来るだろうか。フランスにはない“個”の力を有する列強が待ち構えるであろうネクストステージ。果たしてメルケル首相はファイナルを観戦することが出来るだろうか。

ポゼッション・フットボール(僕はポゼッション信奉者なので)の最後の砦。何とかファイナルまで辿り着いてもらいたいものである。

 

ベンゼマ

最後のビッグチャンスをモノに出来ていれば・・・。

角度が無かったですが、CR7なら決めていたかもしれませんね。

 

フンメルス

ドルトムントでのプレイのように、貴重な得点を頭で決めたフンメルス。

体調が戻って良かったですね。

 

ドイツ代表

セミファイナルまでは予定調和のように進んできますね。

その先の扉を開くことができるでしょうかね。