“welcome back” lovely shinji

ドルトムント・サポ

カガワくん

これほどのお伽話しはあるだろうか。

カガワくんのドルトムント復帰ゲームを観て、(コレを記している今)12時間が経過し興奮は収まってきたが、自然と笑みが溢れる幸せな気分は変わらない。

2014-2015・ブンデスリーガ第3節、ドルトムントVSフライブルク@ジグナル・イドゥナ・パルク。

スタジアムに駆け付けた8万人を超すサポーターが、日本中のカガワくんファンが待ち望んだ、ドルトムント復帰初戦となったホームでのこのゲーム。世界一かもしれない熱いサポーターの『シンジ』コールを、愛すべき指揮官ユルゲン・クロップは、『今日、最も素晴らしい瞬間だったのは、ピッチに入るときの“カガワ・シンジ”チャントだった。ものすごい音量で、ジャージが音でふくらんだほどだよ』といつものように秀逸すぎる表現で語ったてくれたが、素晴らしい結果を伴いフェアリー・テイル第2章の幕が上がった。

慣れ親しんだ、『4-2-3-1』の布陣でトップ下で先発したカガワくん。

前半早々にカガワくんが中央左から左足でシュートを放ち(ボールを抑えが効かず枠を大きく逸れたが)、昔のラブリーな記憶とともにゴールの期待感が否応なしに膨らんだ。

引いて守るフライブルク。

2010年から2シーズン居たスイートホームだが、相棒たる前線陣は大きく替わり、復帰後の日も浅く心配された連携。なかなかネットを揺らせずジリジリしたが、先制点はカガワくんの秀逸なターンからのアウトのスルーパスを経由して生まれた。

リズムが悪い中、中盤まで降りてテンポを生み出そうとした矢先の34分。最終ラインからの楔のパスを味方とダイレクトで交換し帰陣してきたディフェンダーと入れ替わるように受けた刹那、そのまま溜めてパスを戻すかと思いきや『天才』アンドレス・イニエスタのようにエレガントに右に反転しならが数回ボールタッチを入れて、(それを見ると同時にサイドラインを駆け上がってきた)グロスクロイツにアウトに掛けてスルーパスを通し、グロスクロイツはトップスピードのままダイレクトで中へ折り返し、新戦力のラモスがダイレクトでネットを揺らした。

沸き上がるゴール裏。

ゲーム後にクロップも賞讃した素晴らしい、ドルトムントらしいアタックだった。しかし、これで終わらないのがフェアリー・テイル。更なる歓喜が7分後に訪れた。

ショートカウンターから右サイドを駆け上がったラモスが中央にマイナス気味に折り返したボールを、中央に居たムヒタリャンがスルー(したと思っていたが・・・)し、エリア内左に居たカガワくんがクールに右インサイドでダイレクトで合わせ、キーパーの右を抜いてネットを揺らした。

ロイスを怪我で欠くこのゲームに、誰もが待ち望んだ復帰戦でのゴールは出色だ。怖いくらいに・・・。

『(スルーしてくれと)言ったんですけど、たぶん、ミキ(ムヒタリャン)はシュートを打ちにいったと思う(笑)』と語ったカガワくんのコメントで「空振りだったんだ」と思ったが、準備していたところに回ってきたボールを逃さずネットを揺らした。“クソ”モイーズ・ユナイテッドであれほどゴールに嫌われていた姿はソコには無かった。

『ああいうときに溢れてくることが何より大事なので。自分の念が通じたんじゃないかなと思います』

笑顔で振り返ったカガワくんは、2年経ってもジグナル・イドゥナ・パルクの女神に愛されていた。

久しぶりの先発、独特のテンションと運動量。

64分に足が攣ってしまい、世界一のサポーターの愛と賞讃を受けて、心地よい痛みと共に笑顔でピッチをあとにする姿は、四十を超えた極東のフットボール・ラバーを心底幸せにしてくれた。

『結果を残せたことは良かったけど、チームが勝てたことが何より大事だった』

『もっとフィットネスを上げていかなきゃいけない』

ミッドウィークのチャンピオンズは、ガナーズとのビッグ・マッチ。3シーズン前にやり残したミッションを達成すべく、カガワくんの、クロップ・ドルトムントのフェアリー・テイル第2章は、終着の地ベルリンを目指し続いていく。

 

カガワくん

カガワくん&クロップ

『(シンジは)良かった。(復帰後)最初にしては非常に良かった。ここ数日、彼は対処すべき問題をいくつも抱えていたが、それを見事に処理し、いいパフォーマンスにつなげてくれた。今日は足を攣っていたけど、いい兆候だよ。シンジは常に存在感を示し続けた。そこが本当にカッコよかったよ』

クロップのコメントはホント秀逸だなぁ。

 

カガワくん

『ファンは試合前から僕を温かく迎えてくれていた。だから今日は何としても勝ちたかったので、勝てて嬉しい。試合中、ずっと鳥肌が立っていた。このチームは質が高く、選手層も厚い。一丸になってうまくやっていけば、強いチームになれると思う』

一試合で全てを語ることは出来ないが、イングランドメディアが表現した“ハッピー・リターン”、そして何はともあれ・・・。

おかえり!!!。

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