11人対10人の結末、最後にドラマが訪れた

チアゴ・シウバ

チアゴ・シウバ

これだからフットボールは面白い。

アザールが沈めたペナルティでチェックメイトのはずが・・・フットボールは最後まで分からない。

2014-2015・チャンピオンズリーグ・ベスト16・セカンドレグ、チェルシーVSパリ・サンジェルマン@スタンフォード・ブリッジ。

チアゴ・シウバの痛恨のハンド。アザールのクールなペナルティ。しかしドラマは用意されていた。

114分のコーナーキックからの(陳腐だが)魂のヘッド。このゴールの2分前に放ったコーナーキックからのヘッドが、クルトゥワにセーブ(まさにファインセーブ)されてからの起死回生の、九死に一生を得る一発。何かが起りそうな雰囲気だったが、まさかのゴールだった。専守防衛からの勝ち上がりを得意とするチェルシーが、10人の相手に逃げ切れなかった。

ほんとフットボールは分からない。だから、フットボールは面白い。時にフットボールは麻薬的だ。

昨シーズンの借りを綺麗にロンドンで返したパリ。僕は前半で10人となって万事休すだと思ったのだが・・・、カウンターからカバーニが左ポストに当てて絶対駄目かと思ったが・・・、世界最高と言われ続ける2人のブラジル人セントラルが、身体能力を活かしたヘッド2発でネクスト・ラウンド進出のプラチナ・チケットを手に入れた。

 

モウリーニョ

『向こうの方が、我々よりも試合のプレッシャーにうまく対処した。相手が10人になったことで、勝たなければというプレッシャーをさらに感じるようになった』

『相手には失うものがなく、とにかく自分たちのプレーをしていた。我々は、それに対処できなかった。組織の動きがはっきりしているセットプレーから2失点した。マーカーが判断しなければいけないし、そのゾーンにいる選手も同じことだ。2ゴールを献上したことは、受け入れ難かった』

と語った“スペシャル・ワン”。

あと10分ちょっと守るだけだったが・・・。チームから放出したダビド・ルイスに決められる痛恨の極みに何を思うだろう?。セットプレイをコントロール出来なかった戦術の達人の蹉跌。

やはり“スペシャル・ワン”の“退屈”なフットボールでは駄目なんだ。

 

ダビド・ルイス

ダビド・ルイス

『僕たちは、素晴らしい試合をしたと思う。僕たちのチームのベストプレーヤーであるイブラが退場になって、シンプルにやろうと言ったよ。僕たちはゴールを決めなければいけない状況だったから、その中でチャンスをつくる必要があった。今夜は最高だね』

『すべての選手が、それぞれの全部を出し切った。むこうが先に点を決めたけど、互いの目を見ると、「やれる。最後まで信じるんだ」と言っていた。そして追いついて延長戦になり、また同じようになったけど、全員が素晴らしかったと思う。CLは難しい大会だ。もちろん今夜はハッピーだ。でも、もっともっと多くの試合を戦うために、地に足をつけていなければいけない』

『今夜は点を決めることができて良かった。試合前に祝わないと言ったけど、感情をコントロールできなかったんだ。チェルシーファンは僕を支えてくれたからありがとうと言いたい。感情的になってゴールを祝ってしまったことについては申し訳なく思っている』

古巣に見舞った強烈な恩返しだった。

 

チアゴ・シウバ

『僕らはとても良い試合をしたし、非常に逞しかった。質を備えた選手を多くそろえているし、それが相手を本当に苦しめた。でも、今日は精神面で勝利を呼び寄せた』

『最後まで諦めなかったし、去年と同じミスをしなかった。今回、僕らはプレーをしに来ていたし、それこそがまさに僕らがしたことだ。CLは楽ではないから、落ち着きを保たなければならない』

諦めなかったメンタルは賞讃されていい・・・しかし、あのハンドは猛省が必要だろう。

 

ズラタン

ズラタン

ズラタン

1発レッドを受けたズラタン王。(足を引っ込めていたし)そこまでのファウルでは無かったと思う。

『レッドカードを見たときのオレは、「自分が何をしているのか分からない男」か「ほかの何かを見ている男」のような状態だった』

『レッドカードを受けたときに最悪だったのは、チェルシーの奴らがオレの周りに来たことだ。11人のベイビーがいるように感じた。さらについてくるから出て行ったんだ』

『ヤツ(オスカル)がプレーの後に演技をしたのか、オレがぶつかってしまったのかは分からない。どうでもいいことだ。オレたちは勝ち進んだのだから、何が起こるかは今後分かる』

 

パリ

最高に美しいスルーパスを繰り出したパストーレ、コーナーキックを蹴ったラベッシ、決定機を外したカバーニ、2発のヘッドを決めた2人のブラジル人セントラル、王を欠く傭兵軍団の進撃はまだ続くこととなった。

何処まで遠く行けるだろう?。

次はマドリーあたりと一戦交えて欲しいと思った、最高にエキサイトした素敵なミッドウィークの朝となった。

ありがとう、チャンピオンズリーグ。

ありがとう、フットボール。

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