2つの赤とブラヴォ

ロハ1

ブラヴォ

ロハ2

40分過ぎと50分過ぎと60分過ぎ、「ゲームの行方」を決めた3つの要因。

2015-2016・リーガ・エスパニョーラ第22節、バルセロナVSアトレティコ・マドリード@カンプ・ノウ。

最近、簡単に失点してしまうバルサですが、この日も10分にアルバが左サイドを抉られコケに沈められ目が醒める。30分、ネイマールを追い越しエリア内に入ってきたアルバが、一瞬溜めて中央のメッシへ。速すぎる左足を振り抜いたレオ・メッシがニアを破って追いついたバルサ。ほとんどシュートを打てませんでしたが、前半で追いつけたのが大きかったですね。38分には、よく見るアウヴェスのロングパスがオフサイドラインを掻い潜ったスアレスに通り、エリア内に侵入したスアレスが2つの股を抜いて逆転に成功。スアレスは身体の寄せと股抜きが秀逸過ぎますね。

そして、この「ゲームの行方」を左右する1つ目の要因が前半終了間際に発生しました。

解説していた都並さんが、『アウヴェスのメッシへの頭越しのパスにフェリペ・ルイスが苛立った』と言ってましたが、足裏を見せてメッシの膝にアタックしてしまい妥当な一発レッド。ニュートラルなフットボール・ラバーは11人対11人が観たかったことと思いますが、退場は致し方なしだったと思います。

一人少なくなったアトレティコですが、全く油断なりません。引いて守りカウンター。コーナーやフリーキックのセットプレイから一発を狙う。前線でカラスコがファイトしまくり、バルサにとっては危険な存在でした。

そして55分、この「ゲームの行方」に左右した2つ目の要因が訪れました。

右サイドでボールを持ったカラスコが(マスチェラーノだったと思いますが)ディフェンスを躱してアーリーにクロスを上げたその先に、どフリーのグリーズマンが合わせたボレーをクラウディオ・ブラヴォが左足を残してスーパー・セーブ。最初はグリーズマンが枠に飛ばせなかったように見えましたが、ブラヴォのブラボー過ぎるセーブでした。ここで追いつかれていたら、勝ち点2を落としていたかも知れませんでした。

そして65分、この「ゲームの行方」を決めた最後の要因、ゴディンの深いスライディング・タックルがスアレスを抉って自身この日2枚目のイエロー・カードでゲームの幕が降りました。

愛しのバルサ的には相手が9人となってよかったのですが、頂上決戦、シックス・ポイント・ゲームとしては何とも言えない微妙なゲームとなってしまいましたかね。

コケのゴールもメッシのゴールもスアレスのゴールも美しかっただけに、ね。

それでも、贅沢は言いっこなし。1試合消化ゲームが少ない中で2位アトレティコに勝ち点3差を付けたのは大きい。

重要なゲームが目白押しとなる2月に向けて、大きい勝利となった1月最後の一戦でした。

 

メッシ

メッシ

公式戦ここ7試合で7ゴール目を上げたレオ・メッシ。

(怪我が心配なんですが)トップ・フォームに近づきつつあるかな。

 

スアレス

2つの股を抜いたスアレスの一発。

スアレスは、身体を預けるプレイとシュートが上手すぎますね。

 

ブラヴォ

今日はこのビッグ・セーブに尽きるでしょう。

このあと、(ソシエダ時代のチームメイトだった)グリーズマンと何やら会話してましたが、ブラヴォのブラボー過ぎたセーブで勝利をモノにすることができました。

 

バルサ

次はミッド・ウィークのコパ・セミファイナル対バレンシア。その後は、レバンテ、バレンシア、セルタ、ヒホン、ラス・パルマス、アーセナル。3日置きにゲームが続きます。

タフだなぁ。

簡単にはいかない

MSN

それでもファイナル4へ。

2015-2016・コパ・デル・レイ・クォーターファイナル・セカンドレグ、バルセロナVSアスレティック・ビルバオ@カンプ・ノウ。

12分。(いつものように高い)バックラインの裏を取られ失点し、雲行きが怪しくなりかけました。マテュー・・・(泣)。オフサイドを掛け損なう失態。ファーストレグでアウェイゴール2発奪ってますので、このままでもネクスト・ラウンド進出ですが、そこはホーム、カンプ・ノウ。ゴールレスは許されません。そしてようやく後半53分にネットを揺らすことに成功しました。

 

スアレス

スアレス1

セルジ・ロベルトがメッシにイニエスタのような浮きパスを通し、メッシは左サイド深部へ進入し中央へグランダーのクロス。詰めていたラキティッチには合いませんでしたが、右サイドにいたスアレスがクールに蹴り込んで追いつきました。

アグリゲート・スコア3-2。少し落ち着きましたかね。でもまだ安心できないなか、その瞬間は81分に訪れました。

 

ピケ

なんてことないアウヴェスのクロスにヘッドを沈めたジェラール・ピケ。

バルサらしくない1発で、ようやくこのゲームを殺してくれました。

ふう。

 

ネイマール

ネイマール

シュート前のドリブル時に足を踏まれてましたが、怒りの一撃炸裂。

この日もキレていたと思うネイマールがアディショナル・タイムに強烈な一発を見舞いネクスト・ラウンド進出に華を添えてくれました。

 

バルサ

アトレティコとのビッグ・マッチに備え、イニエスタもブスケツもお休みしたこの一戦。Mr.ポリバレント、セルジ・ロベルトくんがナイスでした。髪型変わった?。サイドバックでブレイク・スルーを果たした今シーズンですが、ちゃんとインテリオールも熟せますね。カンテラの薫陶はやはり偉大だ。

 

ルイス・エンリケ

『アスレティックがプレスをかけてくるのは分かっていたよ。彼らも我々もそれぞれのフットボール観に忠実にプレーしていた。抽選の時点からすでに嫌なカードだということは分かっていた。前半は我々のフットボールをさせてもらえなかった』

『逆に後半になるとより攻められるようになり、チームで話していたことをすべてやれた。後半に選手たちが見せてくれたリアクションを讃えたい。我々のファンの後押しも受けて素晴らしい後半を戦うことができたのは大満足だ。ファイナル進出も楽ではないだろうね』

と語ったルイス・エンリケ。

アトレティコがセルタに敗れ、コパ連覇の視界は良好。週末にアトレティコを沈め重要な2月へ突入してもらいたいものですね。

8年ぶりの奇跡とクロップの眼鏡と様式美

クロップ

クロップ

俺たちは、決して諦めない。

This is Heavy Metal。

2015-2016・プレミアリーグ第23節、ノリッジ・シティVSリヴァプール@キャロウ・ロード。

解説していた川勝さんが締めの言葉に窮したゲームだったが、壮絶な殴り合いだったこのゲームは、95分にララーナが叩き付けてリヴァプールが5-4で勝ち点3を持ち帰ることに(けっして誉められないが)成功した。

バック4(それとセントラルMFか)が致命的なレッズ。フィルミーノのゴールで先制したにもかかわらず、前半だけで(どちらもいいゴールだったが)2発返されビハインドを背負う。後半もアルベルト・モレーノの愚かな突っ掛けでPKを献上し、3-1とされダメかと思った刹那の1分後に綺麗な右サイドからの崩しのゴールで1点返し、息を吹き返した。

ここからゲームはカオスへ突入。

クロップがララーナを投入し、ゲームはリヴァプールのペースとなる。ミルナーからララーナ、フィルミーノへとダイレクトで繋いだ同点ゴール(この試合6ゴール目)は奇跡的に美しかった。3-3に戻したリバプールは、相手ディフェンダーのバックパスをミルナーが掻っ攫い冷静にネットを揺らし、ついにスコアをひっくり返す。相手ディフェンダーの有り得ないミスをゴールに繋げ、これで勝ち点3を得たかに思えたリヴァプールだったが、このゴールは更なるカオスへの序章に過ぎなかった。

アディショナルタイム。ノリッジの単純な放り込みにバタバタする赤い壁。案の定、溢れ球を豪快に蹴り込まれクロップはただ茫然とするばかりだった。

しかし、諦めない。ホィッスルが吹かれるまで決して諦めない。アディショナルタイムはまだ3分ある。その思いと勢いがノリッジを飲み込み、途中出場で効いていたララーナがこのクレイジーな殴り合いに終止符を打った。

ふう。

バルサのゲーム前にライヴ視聴の前座ゲームだったが、バルサのゲームよりもちろんエキサイティングだった。

2008-2009シーズンのマン・シティ戦以来のアウェイでの2点ビハインドからの逆転勝利はポジティブだが、『セットプレイからの失点が多すぎる』レッズ。絶対に諦めないクロップ・リヴァプールの様式美は観ていてとてもエモーショナルだが、サヨナラゴールのセレブレーションで壊されたクロップの眼鏡と同様に、早急に作り直さなければならないだろう。

諦めないタフなハートに加えるものは、ソリッドでクレバーなディフェンダーだ。

でもそんなヤツはいない。

 

フィルミーノ

ララーナ

このゲームのMOM、フィルミーノとララーナ。

 

クロップ

眼鏡のないクロップはクロップじゃない。

『普段から(眼鏡を)もう1つ持っているが、見つけられなかった。眼鏡なしで眼鏡を探すのは本当に難しいね』

『初めてバイエルン・ミュンヘンに勝ったとき、ヌリ・シャヒンに眼鏡を壊された。今日はアダムにやられたね(ベンテケじゃね?)』

『我々は今日4失点した。一般的に見て良いことではない。セットプレーからの失点が多すぎる。それは本当に改善すべきだ。CKからの失点が特に多いが、今回はセカンドボールからだった。とにかく試合に勝つことができたね』

改善は果たして?。