80勝9敗11分

ルイス・エンリケ

ルイス・エンリケは名将なのだろうか?。

ルーチョ・バルサは歴代最強のバルサなのだろうか?。

2015-2016・リーガ・エスパニョーラ第23節、レバンテVSバルセロナ@シウダ・デ・バレンシア。

2014年8月に(無冠で失敗に終わった)タタ・マルティーノの後を引き継いだルーチョ。23節のレバンテ戦を何とかモノにし(アルバのクロスからの相手オウンゴールとアディショナル・タイムのスアレスの一発で勝利したがレバンテにもビッグチャンスが数回あった)、公式戦通算100試合の成績が80勝9敗11分となった。この記録はバルサの新しい記録となる。偉大過ぎたペップ・バルサが71勝、レジェンド・クライフが率いたドリーム・バルサが60勝だから、この記録が如何に凄いかが窺い知れる。

この100試合で282ゴールを記録したルーチョ・バルサ。1950年代後半のバルサに遅れは取るが、その頃のフットボールとはフットボールのクオリティが180°違う。ペップ・バルサの240ゴールより42ゴールも多い事実は、MSNの決定力及び縦に速いモダンスタイルへのトランスフォームが成功しゴールに直結している証左だろう。

そして永遠に尽きない疑問、果たしてルーチョは名将なのだろうか?。

ペップ・バルサ時代から残っている現在の主要メンバーは、メッシ、イニエスタ、ブスケツ、ピケ、マスチェラーノ、アウヴェスだ。基本スタイルは不変の4-3-3。アンカーから最終ラインが変わらず中盤から前線の血が入れ替わり、与えられた戦力からティキ・タカに拘泥しないスタイルで第2次黄金時代を築きつつある。共存が危ぶまれていた(クライフ曰く船頭は2人も要らない)前線は、恐ろしいほどシンクロし、縦に速いモダン・フットボールへのモデルチェンジは(引いて守らない)ヨーロッパの列強相手に甚大なダメージを与えている。歴史上初めてチャンピオンズリーグ連覇を果たす可能性を十二分に秘めている。

昨年1月のソシエダ戦での敗戦からレオ・メッシとの不仲がメディアを賑わし瓦解しかけたところからのV字回復は、(最終的には史上2度目のトレブルを達成した手腕は)ローマでの苦い蹉跌を上手く活かした結果だろう。

個人的見解は、「名将と言わざるを得ない」と思う。

好き嫌いは置いておいて、フットボールは多分に結果がモノを言うロマンだけは生き残れないシビアな世界なのだ。このまま勝ち続け再びトレブルを達成しても「MSNのおかげ」と言われることだろう。セルタやローマで結果を残せなかった事実が、これからも付いて回るだろう。でもベニテスを見てほしい。BBC擁するマドリーでも結果を残せないマネージャーがいるのだ。名将といって間違いないアンチェロッティでさえリーガは取れなかったのだ。世界一のプレイヤーが揃っていてもリーグ・テーブルのトップに立てる訳ではないのだ。

ルイス・エンリケは、フットボール史上最強のスリートップを率いフットボール史上最強のチームを作り上げた人物として、僕は記憶したいと思う。衆人が認める名将かどうかは、バルサを離れた後の実績で決まるだろう。

「80勝9敗11分」という一つの記録は、名実共にとても偉大な記録で、ルーチョが名将だと言ってもいい一つの証だろうと思う。

 

バルサ

MSN

ペップが去って一度は暗黒の時代へと堕ちていくバルサを覚悟したのだが、もう暫くはトップでい続けるだろう愛しのバルサ。MSNが楽しげにプレイする限り、結果も付いてくるだろう。ルーチョ・バルサにないものは、「奇跡的なゴール」とか「歴史的逆転勝利」といったところだろうか。そんなものなくても勝ち続ければイイのだけれど・・・。

今シーズンもトレブルを期待するのみだ。