我が家の問題

我が家の問題

新幹線のお供に、ふと目に留まり買って読んでみました。

奥田英朗著。6編からなる短編集で、サクっと読めてホロりとできました。

・甘い生活?

・ハズバンド

・絵里のエイプリル

・夫とUFO

・里帰り

・妻とマラソン

「夫とUFO」では、そんな奥様居ます?っていうラストでしたが温かい気持ちになりましたし、「里帰り」を読むと、相方の田舎に行った感覚が甦り懐かしい気持ちになりました。

久しぶりに行ってみたい。美味しい海の幸を堪能したい(ソレ?)。

『世の中はろくでもないけれど、捨てたもんじゃない、それを小説にしたい』と奥田さんはおっしゃってますが、まさにそんな短編集でした。移動中はいつもデジタル機器を弄くってますが、たまには読書も良いものです。

本作より前の短編集、『家日和』も買って読んでみよう。

屋久島トレッキングの旅DAY-2

sankara

屋久島2日目。

7時過ぎからビュッフェ形式のモーニングをゆっくり食べてプールサイドへ。割とリゾート・ホテルに泊まりましたが、ここのプールの水が一番冷たかったかも。地下水を引いているそうです。

日差しが強く、すぐに真っ赤に(泣)。

 

教団X

毎年恒例の旅での読書は、『教団X』をセレクト。

アメートークでも取り上げられていましたが、かなり遅いですね(笑)。まだ冒頭しか読んでませんが、この旅で読み切ってまた感想を記したいと思います。

いよいよ明日は縄文杉トレッキング。

4時にホテルを出発はかなり辛いですが、楽しみです。

『ペップ・グアルディオラ』キミにすべてを語ろう

ペップ

新幹線での移動のお供に、ミュンヘンでの『賢人』について記した本書を読んでみました。

バルサから退いて、1年休養を取ってからのミュンヘンでのファースト・シーズンについてを丹念に記した本書。

バルサでのことを記した知られざるペップ・グアルディオラとは違った趣がある本書(著者のマルティ・パラルナウは、一切口外しないことを条件にチームに帯同を許された)ですが、『賢人』について記すとどれも似たようなものになるものですかね。

完璧主義者、フットボール・ジャンキー、一に戦術、二に戦術、三四がなくて五に戦術。もちろん、マドリーとのチャンピオンズ・セミファイナルでの失敗もきちんと記されてはいました。

シュバイニーがマン・ユナイテッドに去って、マリオ・ゲッツェも放出すると噂されているミュンヘンの、来るシーズンはどのようなものとなるでしょうか。レオ・メッシに沈められた2014-2015シーズンの、ヨーロッパでの2シーズン続けての蹉跌に、カウンターへの対応が急務なドイツの雄は、「新たな答え」を披露してくれるでしょうか。プレ・シーズンが始まって、またすぐにシーズンインですが、興味が尽きません。

まぁ本書自体は、ペップ信者以外は読む必要はないかな。

死ぬまでに行きたい

stadiums

欧州サッカースタジアム巡礼

ドルトムントが来日(先日、川崎とのフレンドリーマッチでカガワくんが2ゴールを上げました)していますが、オフ・シーズンの今は、スタジアム巡礼に思いを馳せてみるのも良いかもしれません。というわけで、表紙がフェルティンス・アレナの『死ぬまでに行きたい 欧州サッカースタジアム巡礼』をゲットしてみました。

イイですね、スアジアム。

『聖地』ウェンブリーから始まる、フットボール好きには堪らない一冊です。

イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、オランダ、スイス、ポルトガル・・・。欧州ってタイトルなのに何故か王国ブラジルのスタジアムとアルゼンチン・ボカのスタジアムが最後に掲載されています(笑)。スタジアムの写真だけでなく、スタジアム規模やクラブの歴史なども記載されていて、訪れたことのあるスタジアムが出てきて思い出に浸れることができました。

(14年前)僕が一番最初に訪れたスタジアムは『サン・シーロ』です。アンチェロッティがマネージャーをしていた、シュエフチェンコがいたミラン。ついでにローマで、スタディオ・オリンピコも外から見ました(笑)。それから数年を経て、ベルナベウにカンプ・ノウ。スタンフォード・ブリッジにオールド・トラッフォード。どれも忘れることが出来ない素晴らしい思い出です(一番はやはり『クラシコ』を観たカンプ・ノウ)。死ぬまでにジグナル・イドゥナ・パルクには行きたいのだけれど、なかなか実現していません(泣)。

今シーズン(もう昨シーズンでしょうか)も150試合以上は観たと思いますが、フットボールの一番の醍醐味は間違いなく現地スタジアムでの観戦です。

この一冊を眺めていると、ウズウズしてきて旅に出たくなりました。

オールド・テロリスト

オールド・テロリスト

を読んでみた。

NHK西口玄関爆破、東急池上線「池上駅」商店街での刈払機による無差別殺傷、新宿歌舞伎町映画館での毒ガステロ。物語は、凄惨な無差別テロルともに進んでいく。

語り部は、『希望の国のエクソダス』に登場したフリーランスのジャーナリスト、セキグチ。『オールド・テロリスト』のセキグチは、大手出版社での職を失い、それに伴って充実感を失い、(妻に見限られ)家庭を失い、プライドを失った物哀しい五十四のオッサンだ。

そんなドン底のセキグチに、(元の職場に)テロを実行するからルポを書けと指名(事情は後々わかるのだが)があって、元職場の上司から仕事を受けてテロルに巻き込まれていく。

取材で遭遇するテロルと非日常に生きる人たち。(叔父に性的虐待を受けた過去を持つ)エキセントリックな美しい女性、カツラギ。そのカツラギのカウンセラー心療内科医、アキヅキ。アンダーグラウンドに強大なネットワークを築いた死にかけのフィクサー。そのフィクサーに片腕を切り落とされたカツラギの叔父、ナガタ。イラン人の父親と日本人の母親を両親に持つアンダーグラウンダー、ジョー。

アンダーグラウンドのネットワークから飛び出し、暴走しだすテロルの首謀者たちは、七十歳から九十歳の、戦争で殺されず食糧難時代をサヴァイヴし、病死も自殺もせずに現代社会で経済的に圧倒的成功を収めリスペクトされている後期高齢者の老人達。アウト・オブ・コントロール・シニアのミツイシや太田やカリヤは、若々しく、元気で、楽しげだ。

そんな老人たちが、腐った日本を変えようと、自分史を記すと四百字詰め原稿用紙一枚にも満たない存在感が極めて希薄な若者たちを利用し、粛々とテロルを実行していく。

最高にショッキングかつエキサイティングな設定と描写で、物語はスリリングにドライヴしていく。

お決まりの「甘え」や精神安定剤、シリアスなシーンにも係わらず(カツラギの美し過ぎる脚)セクシャルな描写を挿入し、何度も出てくる「無視された」というセンテンス。新聞やテレビ等のマスメディア、シタリ顔で恥を晒す無知な専門家を徹底的にコキ下ろすシーンに、(僕もその一人なのだが)ファンは村上龍を思う存分堪能することができるだろう。

『(マスメディア)あの連中は、自分を否定したことがないし、疑うこともない。わからないことは何もないとタカをくくっている。わかるという前提で報道し、記事を書く。だけど、たいていのことはわからないんだ。わからないことはないというおごりがあるので、絶対に弱者に寄り添うこどができないんだ。くそったれ』

ラストの、老人たちと(自国の都合から介入してくる)米海兵隊との壮絶なバトル・カタストロフィ。(老人たちが満州から持ち帰った)88ミリ対戦車砲の存在の件が秀逸で、セキグチが最後の最後で意を決するするシーンに、間違いなく満足感を得るだろう。

久しぶりに読書をしたが、間違いなく凄い一冊だった。僕は、オフにまる二日にかけて、存分にこの唯一無二の快作(怪作?)を満喫することができた。

なかなか梅雨が明けない7月初旬、大阪にて。

I AM ZLATAN

SONY DSC

規格外。

破天荒。

つい先日も、その鍛え抜かれた体に50ものタトゥ(飢餓に苦しむ人達の名前で、タトゥ自体は一時的なものだったそうですが)を入れて度肝を抜いてくれた、スウェーデンが生んだ不世出の愛すべき悪童、ズラタン・イブラヒモビッチの自伝を読みました。

やはり気になるのは『賢人』ペップ・グアルディオラとの確執。冒頭からそれが披露され僕を惹き付け、お腹一杯にしてくれましたね(笑)。訳し方も雰囲気が出ていてクールです。

レオ・メッシのことは悪くは書かれてませんが、センターには俺がいるのにグアルディオラに『くだらないことを言いやがった(センターにしてください、と)』と、先生にチクッたクラスメイトみたいな扱いです(笑)。

バルセロナでの最初のシーズンで22ゴール・15アシストだったにも係わらず、駄目だった的な扱いはフェアじゃないですよね。

あとは、やはりジョゼ“スペシャル・ワン”モウリーニョについて。インテルで1年仕事を共にした間柄ですが、やはり良く書かれています。

『(モウリーニョは)俺たちに喝を入れた。予期しない動きで俺たちを刺激した。(モウリーニョは)この男はチームのために全精力、全エネルギーを使っていた。俺も彼のために全ての力を尽くそうと思った。彼にはそう思わせるだけの資質があった。彼のためなら人殺しさえ厭わない。俺はそう思った』

少し芝居がかっていますが、悪童の心を掴んだのでしょうね。

一人称の『俺』がとても似合っていて、(とても長い本書なのですが)フットボール好きは間違いなく楽しく読める1冊です。

ズラタン・イブラヒモビッチは、マリオ・バロテッリほど歪んでなくて、ジョーイ・バートンほどインテリじゃない愛すべき格闘系悪童です。何よりも欲しいビッグイヤーをまだ手に出来ていませんが、引退までに獲得できれば素晴らしいなぁと思います。

『世の中には何千もの道がある。中には曲がりくねった道や、通り抜けにくい道もあるだろう。しかし、そんな道が、最高の道であることもある。”普通”とは違う人間をつぶそうとする行為を俺は憎む。もし俺が”変わった人間”じゃなかったら、今の俺はここにいないだろう。もちろん、俺みたいなやり方はお勧めしないぜ。ズラタンのマネをしろとは言ってない。ただ、「我が道を進め」と俺は言いたい。それがどんな道であってもだ。少し変わった子どもだからといって、署名運動で排除するなんてことはあってはならない』

最後に、先日のタトゥのエピソード動画を貼付けておこうと思います。

 

イブラヒモビッチ

時折見せる笑顔や少し憂いを帯びる哀しげな表情と同様に、本書も余すところない魅力に溢れる1冊でしたね。

オススメです。

本能寺の変 431年目の真実

本能寺の変 431年目の真実

ザ・ダタイ・ランカウイ番外編(その2)。

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』を観ているのですが、丁度ちょっと前に『本能寺の変』があったので買ってみました。

『本能寺の変 431年目の真実』、明智憲三郎著。

明智光秀の末裔の方が書いた本書。興味深く面白い内容でした。

有名な謀反決意の句、『時は今あめが下しる五月かな』は実は『時は今あめが下なる五月かな』であった。謀反を決意した句では無かったの検証から始まり、本能寺の変(等)を解説していく歴史捜査本というスタイルを取っています。

僕には何が真実かは分かりませんが、勝者が勝手に歴史を作って行ったというのには賛成です。

明智光秀の腹心、斎藤利三の娘(福)が徳川三代目将軍家光の乳母・春日局は有名(家光の母であるという説にも面白さがありますが)ですが、何故そうなったかも解説されています。

歴史って面白いです。

明智光秀の娘、玉子(細川ガラシャ)縁の地(越中井)や真田砦跡が家のすぐ近くにあるのでまた訪れてみたくなりました。