パス・フットボールが敗れた日

グリーズマン

バイエルン

ゲーム自体は勝ったのだけれど・・・。

グリーズマンの一刺しに沈んだミュンヘン。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・セカンドレグ、バイエルン・ミュンヘンVSアトレティコ・マドリード@アリアンツ・アレーナ。

圧倒的だった前半。流れるようなパス。縦への楔もよく入ってアトレティコを自陣に釘付けにした。いつゴールになってもおかしくなかった。そして待望の先制点がFKから齎された。

 

シャビ・アロンソ

シャビ・アロンソ

31分。アラバが得たFKをシャビ・アロンソが低く抑えネットを揺らした(ヒメネスに当たってコースが変わった)。

アグリゲート・スコア1-1。あとはゴールを許さずにもう1点取るのみとなった。そして、勝負の分かれ目がその3分後にやってきた。

 

トーマス・ミュラー

34分。エリア内でハビ・マルティネスがヒメネスに掴まれ倒されペナルティ。キッカーはトーマス・ミュラー。しかし、オブラクに完璧にセーブされリードを広げることができなかった。

後半もミュンヘンのペースで始まったが、落とし穴が早々に待っていた。

 

グリーズマン

54分。攻め込んだミュンヘンに一瞬の隙。2枚のセントラルの間をトーレスとグリーズマンのコンビに破られ、グリーズマンはノイアーとの一対一をクールに制して1-1となった。両ラテラルが上がりっぱなしで2バックのようになっていたミュンヘン。最終ラインはセンター・サークル付近だったが、攻め込んだボールを跳ね返されてからのカウンターに沈んだ。

 

レヴァンドフスキ

与えてはいけないアウェイ・ゴール。あと2点必要となったミュンヘン。時間はまだたっぷりとあったが、世界一タフでソリッドなアトレティコの守備相手にあと2点は重すぎた。74分にサイドからの崩しでレヴァンドフスキがネットを揺らしたのはせめてもの矜持だろうか。アグリゲート・スコアで2-2としたが、痛いアウェイ・ゴールでファイナルのチケットはシメオネ・アトレティコが手にすることとなった。

 

ペップ・グアルディオラ

ミュンヘンでの3シーズンでとうとうCLファイナルの舞台に立つことが叶わなかったペップ・グアルディオラ。喫してはいけないカウンターからの失点に何を思うだろう?。完璧なパス・フットボールを見せた前半。トーマス・ミュラーがPKを決めていれば賞賛されただろうが、フットボールにイフはない。

 

グリーズマン

アトレティコ

シメオネ

バルサに続いてミュンヘンを沈めたシメオネ・アトレティコ。パス・フットボール信奉者の僕としては悔しいが、お見事というほかない。パス・フットボールはこう対処するというレッスンを全世界に知らしめて、2度目のファイナルに到達した。

果たして2シーズン前の雪辱はなるだろうか。相手はマドリーかマン・シティ。ファイナルでマドリード・ダービーを観るのはこの上なく嫌なんだけれど・・・。

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要塞カルデロン

カルデロン

シメオネ

とシメオネ・アトレティ、ミュンヘンを呑み込む。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・ファーストレグ、アトレティコ・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン@ビセンテ・カルデロン。

乾いたピッチ、ノイジーなスタジアム、エモーショナルなマネージャーにインテンシティ溢れるイレブン。これだけの要素が揃えば世界のトップ3にも勝つことが可能だと再び証明したシメオネ・アトレティ。

お見事と言うしかあるまい。

アラバのミドルがバーを叩き、マルティネスのヘッドは正面で、ビダルの豪快な一発はオブラクが弾き出した。ミュンヘンがゴールしてもおかしくないシーンも3つあったが、要塞カルデロンはそれを許さなかった。

相方はアトレティコを応援していたが、僕はパス・フットボールに殉じているのでもちろんミュンヘンだ。しかし、バルサに続いてミュンヘンを下し2シーズンぶりのファイナルに大きく前進したアトレティコにネガティブな感情は湧いてこなかった。サウールがメッシばりのドリブルからディフェンダーを躱してゴール左隅に蹴りこんだ一発にはただただ驚くばかりだった。

虎の子の1点を悠々と守りきって(少なくとも僕にはそう見えた)、残り90分。このまま簡単にはいかないとは思うが、シメオネ・アトレティはまた大きなことを成し遂げるように思えてならない。そんな90分だった。

 

サウール

サウール

サウール

サウール

サウール

11分にサウールが沈めたレオ・メッシばりの一発。鬼神マヌエル・ノイアーも届かなかった秀逸な一発。でも、ミュンヘンの守備も緩かったけどね(言い訳)。

 

グアルディオラ

マドリー、バルサに続いてアトレティコにも敗れ、スペインの地を離れてからスペインの地で勝てない『賢人』ペップ・グアルディオラの反撃は見られるだろうか。

リベリーとミュラーをスタメンで使わなかったことを疑問視され、カルデロンの重すぎる乾いたピッチに手を焼いて、3シーズン連続でセミファイナルでゴー・ホームすることは許されない。パス・フットボールが何より優れていることを、パス・フットボールが勝利に一番近いことを、パス・フットボールの矜持を見せてもらいたいとパス・フットボール殉教者の僕は心から願う。

『我々のボール回しは遅かった。ピッチが助けとならなかったからだ。芝は非常に乾いた状態だった。そういう状態にされることは分かっていたけれどね』と言い訳をしている場合ではないぜ。

残り90分。マン・シティ含め『ペップ・ダービー』のファイナルにならんことを祈念して(たぶんマドリード・ダービーだろうけど)。

“draw of semi finals”(2015-2016)

組み合わせ

組み合わせ

愛しのバルサがいないセミファイナルは、とても寂しい。しかし、no football no life。

もちろんライブ視聴です。

【日程】

マンチェスター・シティ vs レアル・マドリー:4月26日/5月4日

アトレチコ・マドリー vs バイエルン・ミュンヘン:4月27日/5月3日

左側がファーストレグでホームです。正直、マドリード・ダービーのファイナルはもうイイです。ペップ・ダービーでファイナルを迎えて欲しいと切に願います。

どうなるかなぁ。

醜態

グリーズマン

グリーズマン

アトレティコ

なんだコリャ。

想像してた最悪の結果の通りとなった。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・クォーターファイナル・セカンドレグ、アトレティコ・マドリードVSバルセロナ@ビセンテ・カルデロン。

まったく前へ進めない。というか進もうとしないバルサ。遅い。戦術的?。ゲーム途中イニエスタが速くパスを回せ的なゼスチャーを見せていたが、プレイ・スピードが遅すぎる。鳥かごよろしくパスを回すのはイイけど、アトレティコのプレスを掻い潜れず簡単にシュートまで持っていかれる始末に、前半早々にダメだと覚悟した。それでも何とか耐えていたが、36分にジョルディ・アルバのクリアを拾われグリーズマンにヘッドを捻じ込まれる。覇気がない。インテンシティが見られない。後半もアトレティコはタフでソリッドだった。徐々に疲弊してはきたが、最後の最後で身体を投げ出す。抉じ開けることが出来ないバルサ。そして88分。いつもどおり前掛かりになって喰らうカウンターからイニエスタのハンドでペナルティ。これもグリーズマンが沈めて0-2。バルサが負ける時はこんな感じだ。アディショナル・タイムにエリア内でガビがハンドしたが、エリアの外という判定。PKだったら延長の可能性もあったが、結局はゴー・ホームだっただろう。言い訳は見苦しいだけだ。

メッシは消えていた。ネイマールは苛立っていただけだった。頼みのスアレスにボールが入らない。イニエスタは引き続き好調だったが、連動できない。ラキティッチはボールに触れず、ブスケツは効いていなかった。アウヴェスとアルバはミスを連発し、ピケは自身のツィートほど軽快じゃなかった。イニエスタとマスチェラーノだけが戦えていたが、2人では要塞を攻略できない。シーズン終盤で失敗したバルサ。チャンピオンズ連覇の旅は酷く惨めな最後で終えることとなった。

寂しい結末。もっと熱いゲームが観たかった。

このままではリーガも失うだろう。

コパのファイナルでも敗れるだろう。

3冠のポールポジションにいたハズなのに、終わってみればポディウムにすら立てない。そんなシーズンになる可能性が大きくなってきた。ルイス・エンリケは立て直せるだろうか?。とてもとても悲しいミッドウィークの朝となった。

 

ルイス・エンリケ

ピケ

N&S

メッシ

porque?。

前半を終えて2-1

トーレス

トーレス

トーレス

『クラシコ』よりは良かった。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・クォーターファイナル・ファーストレグ、バルセロナVSアトレティコ・マドリード@カンプ・ノウ。

惨敗からのバウンス・バック。キックオフから丁寧にボールを繋ぐ。それは『クラシコ』と変わらない。メッシがアタッキング・サードでシュートを放ち(枠を捉えることが出来なかったが)、アウヴェスの綺麗なクロスにネイマールがドンピシャのヘッド(これもバーを僅かに越えた)。ゴールへのインテンシティが伺え、レオ・メッシのポジションも『クラシコ』ほど中央に拘泥してなかったし(右サイドに張っていた時間もあった)、そもそもアトレティコに何もさせていなかったが決め切らないと高い代償を払うこととなる。

25分。エリア手前でコケにトーレスへパスを通され、トーレスが綺麗にシュテーゲンの股を抜いて先制点を許してしまう。一瞬の出来事だった。ピケのポジショニングのミス。バルサキラーのトーレスにゴールを許して今日もダメかと思った10分後に、そのトーレスが愚かすぎる2枚目のイエローを貰いゲームは分からなくなった。

焦点は、より一層閉じ籠る相手を抉じ開けることができるかに絞られた。最強の盾への挑戦、残り45分。僕は、イケると感じていたが果たして。49分にレオ・メッシがネイマールの浮きパスを胸トラップからオーバーヘッド。決まっていればメッシ伝説に新たなページが加わったが、この一撃はポスト右へ逸れた。ネイマールが左45度から放った美し軌道の一撃がクロスバーを叩いた時は正直このままも覚悟したが、このゲームのバルサは『クラシコ』とは違い、アトレティコもマドリーとはクオリティが違った。

一人減った相手に対し容赦なく両ラテラルが攻め上がる。同点ゴールはその両ラテラル、アウヴェスとアルバが演出することとなる。63分。そのアウヴェスが柔らかいクロスを中央へ入れて、ネイマールが競った溢れ球を後ろか上がってきたアルバがシュートした。そのボールをエリア内ど真ん中にいたスアレスが面で当てて蹴り込み1-1に。勢いづくバルサ。その11分後の74分には、右サイドからメッシが前のスアレスにボールを預け、スアレスはダイレクトでアウヴェスにボールを叩き、アウヴェスが今度はスアレスにピンポイントで合わせ逆転に成功した。

ふう。何とか勝ち越しホッと一息。しかし、アウェイ・ゴールを許しているので勝ち抜けを確定させるためにも、もう1点を獲りに行く。結局ネットを揺らすことは出来なかったが、バランスを欠くことなく全員の意思統一が出来ていたし、『クラシコ』での教訓を活かすとこができたゲームとなったと思う。

前半90分を終えて2-1。

残り90分。

要塞カルデロンでもネットを揺らすのみだ。

 

トーレス

中指を立てる親父の気持ちが痛いほど分かる(笑)。

バルサキラーのトーレスのゴールで一時はどうなるかと思ったが、愚か過ぎる2枚のイエローで全てが変わってしまった。アンチはまた『バルサは守られている』と騒ぐだろうが、1枚目も2枚目も完全にイエローだった。因みに、バルサのCLの歴史で今回の退場劇が30回目だそうだ。通算215試合で30人の退場。その中には疑問が残るものもあるだろうが、バルサが削られまくっている証左でもある(このゲームでもメッシやネイマールに対するファウルは酷いものだった)。

 

スアレス

アルバのシュートを面で合わせコースを変えたスアレスの1点目。

 

スアレス

スアレス

アウヴェスに叩いてからのポジショニングが秀逸だった2点目のヘッド。

『クラシコ』では完全に消えていたが、このゲームでは完全に仕事をした。

 

イニエスタ

美しいボールタッチ、スピードあるドリブル。何回かミスもあったが、ドン・アンドレスはピッチを支配していた。

 

メッシ

決まっていれば完璧だったレオ・メッシのオーバーヘッド。

 

メッシ

『クラシコ』ほどノッキングはなかったが、まだボールロストもあって心配。レオ・メッシは右サイドから攻めて欲しいのだけれど・・・。

 

ネイマール&スアレス

スアレス

ネイマールにゴールがないのが気掛かりだが・・・。

前半のどフリーヘッドと後半のバー直撃の一発は決めなければならない。

 

トーレス

アディオス、ニーニョ。

 

クライフ

クライフは絶対満足していないと思うが、一歩前進だ。

ネクスト・ラウンドへ進むにはカルデロンでもネットを揺らさなければならないと思う。美しく勝利するのみだ。

“draw of quarter finals”(2015-2016)

組み合わせ

組み合わせ

最強の矛と最強の盾。

決まりましたね、2015-2016・チャンピオンズリーグ、クォーター・ファイナルの組み合わせ。愛しのバルサはアトレティコになりました。13-14シーズンのリマッチです。その時はアトレティコに2戦合計1-2で敗退の忌々しい結果でした。その時とは違うハズです。今シーズンのリーガでもダブルを達成してますし、スアレスがいますし・・・。しかし、『クラシコ』の後すぐだもんなぁ(泣)。まぁ泣き言を言っても始まりません。

リベンジあるのみです。

【日程&組み合わせ】

4月5日/4月13日

バイエルン・ミュンヘンvsベンフィカ

バルセロナvsアトレティコ・マドリード

4月6日/4月12日

ヴォルフスブルクvsレアル・マドリード

パリ・サンジェルマンvsマンチェスター・シティ

※左側のチームががファーストレグをホームで戦います。

セカンドレグをホームで戦う方が有利と言われていますが、個人的にはファーストレグでホームが好きです。アウェイ・ゴールを許さず2点以上取る。順当に行けばマドリー、ミュンヘン、バルセロナ、パリですが果たして?。ヴォルフスブルクやベンフィカはジャイアント・キリングを起こせるか?。ロード・トゥ・サンシーロ。いよいよシーズンも佳境へって感じですね。楽しみです。

それにしてもマドリーとミュンヘン、当たりクジだなぁ。

あら、マドリー

ロナウド

マドリー

2015-2016・リーガ・エスパニョーラ第26節、マドリード・ダービー@サンティアゴ・ベルナベウ。

僕はバルサのクレだ。当然、「白い巨人」に起こる醜い失態をコキ下ろすのが最高に楽しいクチだし、スモール・クラブに対してのみの無駄なゴール・ラッシュに『浮かれんな、クラブ予算を考えろよ恥ずかしい』といつも毒付いている。全身黒づくめの闘将を指揮官に迎えソリッドな闘う集団にトランスフォームした「赤と白」に一時羨望を覚えたこともあるが、それももう今となっては昔の話となった。そもそも守備的なアプローチは退屈でクソだ。

今シーズンもここまで2位アトレティコに8、3位マドリーに9ポイントを離しリーグ・テーブルのトップにいる「紺と臙脂」の状況に満足しながら(今節セビージャに負けたら相当イラつくけれど)、今回の首都決戦を『どれどれ、どんなゲームを披露してくれんのかな?(特にマドリーが)』と左手に団扇を持ってライブ視聴した。

果たして前半(まぁゲームを通してだったが)、マドリーは「個」の突破に頼るのみ(元々なのだが・・・)で(ジダンには)戦術がない。クロースがモドリッチがサイドにボールを散らすが、そこから先がノッキング。イスコのカットインはワンパターンで、ロナウド、ベンゼマ、ハメスはシンクロ率ゼロ%。チャンスらしいチャンスはロナウドのクイック・スローとFKのみだった。ロナウドのFKは、壁を越えて枠は捉えたがオブラクの正面だった。

一方のアトレティコは引いて守ってからのカウンターだが、スキルと鋭さ、勢いがない。中盤を飛ばしてトップのトーレスにボールを蹴り込むのだが、全く収まらない。偶に持ててドリブル突破を試みようとするもグダグダだった。それでも40分過ぎにエリア手前でフリーでボールを持ったグリーズマンが左足を振り抜き枠を捉える一発を放ったが、ナバスのファインセーブでゴールを割ることができなかった。

眠たいスコアレス。そして後半。3分に右サイドからロナウドが右足を振り抜き、面白くなるか!?で始まったはイイが、8分。スローインからグリーズマンにボールを持たれエリア手前まで運ばれ、左サイドを駆け上がってきたフェリペ・ルイスにボールを預けられ、ルイスのマイナスの折り返しをグリーズマンにダイレクトでニアをブチ抜かれ先制を許した。

そして、ここからアディショナル・タイムまでの40分弱、まったく見せ場がなかった。うらぶれた郊外のニュータウンのように何もなかった。指笛と途中退席するサポーター。後半からベンゼマに代わって入ったマヨラル(誰だ?)も途中後退でハメスに代わって入ったルカス・バスケツもイスコに代わって入ったヘセも何も生み出さなかった。ポゼッションからの崩しが失笑ものだった。

僕がマドリーのクレなら死にたくなるだろう。スコアは0-1。マラガ戦に続く勝ち点のロストで、ラ・リーガにアディオスしたマドリーの残すコンペティションはチャンピオンズだけとなった。

うん、大満足。

 

ジダン

守備的なベニテスでコケて、無策なジダンが馬脚を現した。

(僕と)同世代のマネージャーで、頑張って欲しいと上から目線で言ってみる。フットボールのおおよそは結果だ。エレガントな現役時代のようにはいかない現実を突き付けられたジズーの未来は果たして。

「白い巨人」の迷走は続く(永遠に続けと心から願う)。