あの世でヨハンも嘆いている

カンプ・ノウ

ベンゼマ

ロナウド

酷い。酷すぎた。間違えたルイス・エンリケ。不用意すぎたレオ・メッシ。消えたネイマール。バランスを欠いた中盤。やられた両ラテラル。美しく敗れることも叶わず惨敗。マドリーが良かったというよりバルサの自滅。なんでこうなった?。メッシの中央配置が最大の失態だろうか。

2015-2016・リーガ・エスパニョーラ第31節、バルセロナVSレアル・マドリード@カンプ・ノウ。

開始1分間、完璧にボールを回してイイ感じだと思ったが・・・。マドリーはベンゼマだけ残しロナウドとベイルも下がる4-5-1。早々にスアレスにビッグチャンスが訪れた(ファウルを見逃してもらった)がキックはほぼ空振り(泣)。メッシのFKは枠に飛ばず。中央を固めるマドリーを崩せず前半は0-0。後半11分、立て続けに得たCKから最後にピケが頭で沈めたにもかかわらず、その6分後にカウンターからベンゼマにボレーを叩き込まれ追い付かれる。落ち着かずバランスを欠きすぎた。終始中央に位置したメッシが危険な地域でボールを失いカウンターを喰らう。取り戻そうとし前掛かりになってスペースを与えてしまう悪循環。中央からの崩しに固執しすぎたか。美しく勝利しようとしすぎたか。しかし連携の取れないMSN。ネイマールはまったく見せ場がなかった。再度勝ち越すために攻めようとするのはいいが、ボールロストからボールを奪い返せずカウンターを喰らう。ベイルのヘッドでネットを揺らされたがそれも審判が何故か取り消してくれたにもかかわらず、セルヒオ・ラモスが2枚目のイエローで退場したにもかかわらずその直後にカウンターからCR7にネットを揺らされ、あの世のクライフを嘆かせることとなった。

始まる前から心配していたが、案の定の結果に落胆。

何故メッシは右サイドに張り出さなかったのか。右サイドに居ないからトイメンのマルセロに此処ぞとばかりにカウンターから攻め上がるチャンスを与えてしまい、何度もカウンターを喰らって最終的に失点。マルセロを無力化できなかったこと、メッシの中央でのボールロスト、前掛かりでスペースを与えすぎたこと(スペースを消せなかったことか)、敗因は多数あるがこのままではミッドウィークのアトレティコとのチャンピオンズも相当危ない。早急な立て直しが必要だ。

 

ルイス・エンリケ

重要なので繰り返すが、ルイス・エンリケは間違えた。それもかなり酷く。MSNが機能しない中で、そのMSNがアンタチャッブになっているのが問題をややこしくする。交代カードが切れない。このゲームではネイマールを下げるべきだったが、ラキティッチを下げてアルダを入れるしか出来なかった。

 

ピケ

気合のヘッドを見せたピケは頑張ってはいたが・・・。得点がCKのみではクライフもあの世で嘆くしかないだろう。

 

ラモス

ラモス

完全にファウルだったが見逃してもらったラモスも結局は2枚目をもらい退場。レオ・メッシは得意のドリブルを発動し攻め込むシーンもあったが、それ以上に中央で不用意にボールを失いすぎた。主審のジャッジも(双方にとって)酷かったし、久しぶりにクソな『クラシコ』となってしまった。

 

マルセロ

攻めることにかけてやはり世界でトップクラスのマルセロ。メッシが右サイドに居ないので自由に攻めがることが出来た。

 

CR7

CR7

4シーズンぶりにカンプ・ノウでマドリーに敗れたバルサ。無敗記録も39でストップ。2位アトレティコとの差が6、マドリーとの差が7になって、リーガも安泰ではなくなった。兎に角早急に立て直さなければ全てを失ってしまう。

不満と不安の日曜となった。

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“James Night” with manita

ハメス・ロドリゲス

ハメス・ロドリゲス

ハメス・ロドリゲス

何故かエントリーが消えてしまったので再エントリー(コピペ)。

アシストに豪快すぎるFKと美しいオーバーヘッド。バルサのゲームから連続ライブ視聴しましたが、開幕戦を外された鬱憤を晴らすかのようなハメス・ロドリゲスのスペシャルな活躍。マニータのおまけ。

2015-2016・リーガ・エスパニョーラ第2節、レアル・マドリードVSベティス@サンティアゴ・ベルナベウ。

(決まらなかったけど)セルヒオ・ラモスが見せたオーバーヘッドの方が強烈でしたが、それでもスーパーなプレイでネットを揺らしたハメス・ロドリゲス。ベンゼマのヘッドやベイルの豪快なミドル等、開幕戦のスコアレス・ドローの失態を払拭するマドリーの攻撃陣が爆発した一戦でした。

ベティスがヘボ過ぎて致し方なしですが、これでマドリーが上昇気流に乗るのが鬱陶しい。CR7は二戦不発ですが、BBC揃い踏みとなれば(当たり前だけど)かなり脅威です。

MSN対BBC。ここまで波乱含みのリーガですが、やっぱり2強かなぁ。インターナショナル・マッチ・ウィークが開けると、何かが見えてくるかもしれません。

ベニテスには死んで欲しかったんだけどなぁ。

 

ベンゼマ

マドリーの真ん中はやはりベンゼマですね。

フリーのロナウドにパスを出さずシュートをセーブされたシーンがありましたけど、やっぱりしっくりきます。

 

ベイル

ベイル

開始2分にハメスの絶妙なクロスに飛び込んで、ヘッドを沈めたベイル。それで気を良くしたのか、後半にドリブル・ミドルを豪快に捩じ込みました。

 

マドリー

あとはロナウドだけとなった白い巨人。

このままロナウドには眠っていて欲しいけど・・・、覚醒は時間の問題でしょう。

バルサも早く目を覚まさないとね。

厄介ですな。

クラシコを振り返る

賛否両論?。

あの煌びやかだったペップ・バルサとは違う今シーズンのバルサ。その最たるものが先日の『クラシコ』だったと思いますが、縦に速い、手数を掛けないでゴールまで向かうバルサ。今シーズンがどうなるかはまだ分かりませんが、『クラシコ』がターニングポイントだったとなることを期して、備忘録。

 

カンプ・ノウ

9万人を超すクレで埋まった満員の『カンプ・ノウ』。アカペラの『イムノ』がエモーショナルで、スタジアムは美しいモザイクで彩られました。

公式戦230回目、リーガでは通算170回目の『エル・クラシコ』。やはり世界一のテンションがあります。

 

バルサ

先発イレブン。

ブスケツの負傷(間に合ったけど)もあったと思いますが、アンカーにマスチェラーノの起用し守備にも気を配った布陣。

開始3分。スアレスとのワンツーでイニエスタがエリア内左に侵入。マイナスの折り返しはスアレスには合いませんでしたが、いい感じでスタートしたと思います。メッシは左サイドでボールを持って中央を窺い、いつもの浮きパスを狙ったりしていました。

一方のマドリーは、ベイルが必ずディフェンスに戻って、マスチェラーノがボールを持った時には突っ掛けるという展開。マドリーも丁寧にボールを持つ。そして12分。マルセロが上がって中にドリブル突破を図り、左のベンゼマヘパスを通し、ベンゼマのクロスをフリーのロナウドが合わせてクロスバーを叩く。全体的にはマドリーのペースだったでしょうか。

 

マテュー

マテュー

カシージャス

そんな中、17分14秒のカタルーニャ独立コールを聞いた2分後、ネイマールが得たFKをメッシが蹴ってマテューがドンピシャのヘッドを沈めバルサが先制しました。

バルサにとっては僥倖。セットプレイからの得点でゲームを有利に運べるかたちとなりました。

ゴール後には動きが良くなり、前へプッシュしていました。が、しかしそれも長くは続きません。モドリッチを起点にイスコがドリブルを仕掛けたりと徐々にイニシアティブを取り戻すマドリー。畳み掛けれないバルサ。このあたりがペップ・バルサと違うところか案の定失点してしまう。スアレスのシュートがネイマールに溢れてきたチャンスの後のエアポケット。

 

ベンゼマ

ロナウド

ロナウド

ロナウド

ロナウド

31分。モドリッチのパスを受けたベンゼマの秀逸なヒールパスをロナウドが詰めて追い付かれたバルサ。お決まりの、ゴール後のカーム・ダウンに大ブーイングのカンプ・ノウでしたが、攻めてた後だけに中央の人数が足りてませんでしたかね。

 

ベイル

ベイル

ブラヴォ

ロナウドがフリックしたボールをベイルが詰めてネットを揺らしましたが、これはオフサイド。助かったバルサ。ロナウドの強烈な1発をクラウディオ・ブラヴォがセーブしたりと押されていたバルサでしたが、なんとか1-1で折り返し。

 

スアレス

スアレス

スアレス

後半開始早々はまだマドリーのペースでしたが、56分。アウヴェスの1発のロングボールをスアレスが秀逸過ぎるトラップから『聖』イケルの壁を難なく突破したブラヴォな1発でバルサがリードを奪いました。

素晴らしいゴールでした。

『現時点ではバルサで決めた最も重要なゴールだ。決めた相手もあって最上級の意味を持つものだね。最終ラインのスペースを生かした後、センターバックに時間を与えないようにできるだけ早くシュートまで持ち込んだ。幸運にもうまくいったね』

と語ったスアレス。このゲームでは何度もラモスとペペの間を仕掛けていましたし、バルサの真ん中として機能してきました。

『バルサが自分を引っ張ってきたのは、ゴールを決めるためにほかならない』

8,100万ユーロの価値を見せはじめ、このままシーズンのクライマックスまで好調を維持して欲しいですね。

 

メッシ

ネイマール

60分以降、足が止まってしまったマドリー。最終ラインのイエローカードもあって、メッシやネイマールがどんどんドリブルを仕掛けチャンスを作っていきました。特にネイマールにはカウンターから2回ほどビッグチャンスがありましたが決め切れず・・・。ゲームを落ち着かせるべく、ラフィーニャと交代となりました。

『ネイマールが仕掛けたプレーは、自分にボールを回すのではなく、彼自身でフィニッシュしなければならなかった。ストライカーはエゴイストなものなんだよ。彼は決定的な選手であり、いつの日かバロンドールを獲得すると確信している』

とスアレスが庇ってくれましたが、間違いなくスアレスにパスを出さなければ・・・。

ブスケツとシャビが入ってゲームを締めにかかってたバルサでしたが、カウンター・マインドの前線とのギャップがまだまだあって、強引にフィニッシュまで行ってました。マスチェラーノが怒ってましたね(笑)。しかし、このままスコアは変わらず貴重な勝ち点3を『クラシコ』で勝ち取りました。

さて、このバルサ。昔ながらのバルサを愛するものとしてはどう評価すればいいのでしょう?。

『悪いプレーを見せて勝利を手にすることはファンタスティックだ。試合の内容は好きじゃなかったよ。バルサは何度ボールを失い、マドリーのポゼッション率は何%だった?。観戦者としては楽しめなかったが、結果に関しては喜べた』

とはレジェンド・クライフのコメント。

『僕たちは良い感じで試合に入り、相手をコントロールしてゴールも決められた。だけど同点とされてしまったんだ。その後はマドリーにスペースを与えてしまい、僕たちはボールを何度も失った。彼らの方が良い形でフィニッシュまで持ち込んでいたね。でもその後にチームは再び規律を持ち、追加点を決めることができた。ただ望んでいたような試合展開じゃなかったのは事実だ』

『フットボールはポゼッションだけじゃない。このチームには一つのプレーモデルがあり、僕たちはそれに敬意を表している。だけどフットボールは多くの面があるものだ。プレッシングを仕掛けたり、苦しむときには苦しんだり、最近に力となっているセットプレー戦術に頼ったりね。現在のようにすべてのことができるチームでなくてはならない』

とはアンカーのマスチェラーノの言葉。

う〜〜ん・・・。

『リーガの優勝争いは決着がついたわけではない。マドリーは偉大なチームで、偉大な選手たちが在籍している。それにクラシコで、彼らは前半にバルサに情けをかけた。さらに2点を決められる可能性があったんだ』

そう、そのとおり。

『マドリー相手に困難な試合を強いられたが、我々は勝利へと到達する術を知っていた。試合前に言ったことだが、優勝争いにおいて決定的な一戦になるわけではない。しかし我々のファンにとっては素晴らしい勝利だね』

『本当に高いレベルにある、世界最高ランクの2チームが見られたはずだ。両チームには決定力があり、だからこそ多くの枠内シュートが生まれた。この結果には満足感を得ているよ。現欧州王者であり、我々と似たようなポテンシャル持ちながら同じ目標を目指すチームに勝利できた』

『フットボールには多くの局面が存在する。我々のゲームプランは前半、後半ともに同じだった。しかしライバルが困難な試合を強いてきたために、我々の状況を解釈してそれに適応した』

『前半はプレッシングを仕掛けることが難しく、どのようなタイミングでそうすれば良いのかが理解できなかった。ただ後半には我々の方が良い形で入れたし、2-1とした後には落ち着きと無数の決定機を手にすることができた。終盤には確かにもっと得点できる可能性もあったが、失点するリスクだってあった。マドリーにもさらなる得点のチャンスがあったからね』

年明け早々には更迭騒ぎもあったルイス・エンリケ。

最終ジャッジはトロフィーを掲げることが出来るかどうか。そこで、再度議論されることになる。僕自身は、結局はトロフィーを、ビッグイヤーを掲げることが出来れば納得せざるを得ないかなと思いはじめてます。

 

バルサ

バルサ

バルサ

3冠を目指して。

 

メッシ

全てはレオ・メッシ。

このまま楽しくプレイして欲しいですね。

馬脚を露わす

ピケ

ルイス・エンリケ

足りない熱量。『クラシコ』なのに・・・。

失望、寂寥、憤怒そして諦観。所詮はこんなものなのか。

2014-2015・リーガ・エスパニョーラ第9節、『エル・クラシコ』@サンティアゴ・ベルナベウ。

ネイマールの幸先のよい4分のゴールも何の意味もなさなかった。マドリーの緩い入りに合わせ停滞してしまったバルサ。

熱さが全くない。

マドリーは失点で目が覚め、ベンゼマが2度ゴールに近づき(バーとポストを叩いた)、バルサはどんどん怯えるかのようだった。

そして、一番の疑問と怒り。何故ピケをセントラルに起用したのだろう。

ここまで8戦クリーンシートだったバルサだが、相手が二流以下だったからだ。自陣に引き蘢るかのように低い位置に設定された最終ライン。それでも、(ネイマール・メッシ・スアレスの南米ビッグ3)自慢の前線でゴールすればいいのだが(個人的には間違った方向だと思う)、押し込まれまくるバルサ。

そして、件のピケ。

エリア内でゴールキーパーのように倒れハンドの大失態。ロナウドが難なくブラーヴォの逆を取って右隅に蹴り込み1−1となった。

もう勝てる感じはしなくなった。

後半早々にコーナーキックからペペにヘッドを叩き込まれジ・エンド。世界一のカウンターを持つマドリーが、ドルトムントのゲーゲンプレスよろしくプレッシャーを掛けてくる。

その勢いを躱すことが出来ないバルサ。

焦って攻めて、間延びする中盤。

消えたメッシ。

守備をしないネイマール。

ボールロストするイニエスタ。

無駄なクロスを上げ続けるダニエウ・アウヴェス。

ゲームに入れず流れを変えられないラキティッチとペドロとセルジ・ロベルト。

とにかくマスチェラーノ以外、全く戦わず、走らず(走れず)、カウンターからベンゼマに蹴り込まれ、膝から崩れ落ちた。

ルイス・エンリケの限界なのか。

繰り返すが・・・何故ピケを使うのか。試合後、『マドリーは勝利に値した』と指揮官は宣ったが、『バルサは勝利を放棄した』が正解だ。

『前後半で優勢のチームが変わったね。後半はレアル・マドリーのものであり、僕たちは1−2とされるゴールをCKから許してしまった。それがマドリーの後押しとなり、彼らがカウンターを仕掛けられるきっかけとなったんだ』

『僕たちは2−0とすることもできたが、決定機を生かしきれなかった。ベルナベウでチャンスを逃せば、そのツケを払うことになる』

『前半は良質なバルセロナが見せられたと思う(どうだろう?)。僕たちはマドリーのプレーに用心していたが(怯え過ぎた。または勇気が無かった)、彼らのカウンターは機能してしまった(稚拙過ぎんだ)。3失点目はサイドから崩された残念なプレーだった。彼らはカウンターに走り、僕たちはそれを止めることができなかった』とシャビは語ったが、もともと『個』の力に依存したカウンター世界一のチームだし、『オーレ』の大合唱でパスを回されもした。

『前半は僕たちが主導権を握り、チャンスを築く状況を生み出していた。ネイマールが得点を決め、レオも素晴らしい決定機を手にした』

『だけど、その後にPKが生まれてしまった(違うだろうが・・・、PKを生んでしまったが正解だ)。判定の基準は明確でなければならない。自分の手を消せるわけないんだ。僕はできる限り多くのスペースを消しながら倒れ込んだ。でも、もし腕を背中につけて倒れなければならないなら、それは醜いことだと思う』と語ったピケだが、

『何言ってんだ?、君の愚鈍で稚拙なプレイが醜いよ』。

恥ずかしくてが顔が赤くなる。

でも、まぁ〜慣れなければいけないのだろう。

バルサは、どっぷり暗黒時代なのだから・・・。

 

ネイマール

緩いマドリーの立ち上がりを、一瞬のキレから強烈にネットを揺らしたネイマール。

イイんだけれど、もう少し守備をしてくれよ。

 

スアレス

『クラシコ』が初戦でキツかったかもしれないスアレス。

でもソコソコやってくれた。

 

バルサ

ピケ

マン・ユナイテッドへの売却しよう。

ホントPK以外も酷過ぎた。

 

イニエスタ

全く前を向けず、ボールロストが多かったイニエスタ。

これほど酷いドン・アンドレスを観たことがあっただろうか。終盤にふくらはぎを痛めてしまい無念の交代となった。

コンディションが上がって来たと思ったんだけれどなぁ・・・。

 

メッシ

熱さが無かったなぁ〜(泣)。

ホント、もう飽きちゃったのかなぁ。

戒めとして・・・以下。

 

ロナウド

ペペ

ベンゼマ

35分ロナウド(PK)。

50分ペペ。

61分ベンゼマ。

 

マドリー

ベンゼマ

繰り返すが、バルサが勝利を手放した。

悲しい、寂しい、土曜の夜となりました。

やはりドイツはドイツだった

フンメルス

フンメルス

フンメルス

2014・ブラジルワールドカップ・ベスト8、フランスVSドイツ@マラカナン・スタジアム。

ポゼッションのドイツとカウンターのフランス。ここまでの互いのスタイルに忠実に、ゲームは静かに始まった。ボールを持つドイツ。キックオフから5分、ほとんどドイツがボールを持っていた。フランスも慌てることなく構え、逆にオープニングシュートはベンゼマが放った。

何かと批判に晒されるペップ・グアルディオラが採用したラームのアンカー・ポジション起用(ミュンヘンと違いサイドバックの人材不足もあるだろう)も、このゲームでは慣れ親しんだ右サイドバックに。ラームは高い位置を取って攻撃に効果的なアクセントを付けていた。

スムースにボールを運ぶドイツ。しかしアタッキングサードでの最後の詰めを欠く状況の中、待望の先制点でそしてこのゲーム唯一の得点をセットプレイから得ることに成功した。

13分。左サイドで得たフリーキックからクロースがエリア内に蹴り込み、ヴァランに競り勝ったフンメルスが頭で擦らしてネットを揺らした。

バルサ流のポゼッションで頂点を目指すドイツが、バルサには無い高さ、セットプレイでの強さでモノにした貴重な先制点。

やはりドイツはドイツだった。

早い時間帯での先制点でどうなるかと思ったが、このまま前半はドイツがボールを持って、フランスはカウンターを窺う展開(一度ビッグチャンスが訪れたがノイアーが弾き出す)に終止した。

後半はフランスが前へ出た。

ドイツは勢いに飲まれ、自陣で我慢する展開が続く。しかしフランスの決定機はなかなか訪れず、逆にドイツがカウンターから追加点を窺う。このあたりがバルサとの違い、臨機応変で柔軟(モダンと言えばいいのかもしれない)と言ったところだろう。

そしてそのカウンターから、後半途中出場のシュールレにビッグチャンスが訪れたが(エジルの左サイドからのマイナスのクロスが中央に溢れてきて、ゴールに蹴り込むだけだったが、ロリスが何とか足でブロックした)追加点が奪えない。

追い付きたいフランス、逃げ切りたいドイツ。

お互いの意地がぶつかり合い、極限に達した疲労の中で緊迫した時間が続いた。90分間のインテンシティ(少し言い過ぎかな。フランスは淡々とした所もあったし)。そして、アディショナルタイムにジルーとのパス交換(ラッキーもあった)でエリア内左サイドを突破したベンゼマに最後のチャンスが訪れたが、その左足から放たれたシュートはノイアーの正面を衝いて(角度がなかった)万事休すとなった。

ドイツが0-1で勝負強く、4大会連続のセミファイナルへ。

フランスも身体能力を活かしたプレイやワンタッチプレイで好機を演出していたが、マッチアップしたラームとエブラの差が出ただろうか。

中盤の鬩ぎ合いもドイツに一日の長があり、決定機をモノにした老獪さ(若いレ・ブルーをいなした感がある)が勝負の分かれ目となっただろうか。

ポゼッションを凌駕する“個”の力が少し足りなかっただろうか。一致団結したフランスの航海はクォーターファイナルで終わりを告げて、ドイツがやはり勝ち上がることとなった。

勝負強さが欠けているや、ゲルマン魂を具現化出来ない等と言われている新世代のドイツ代表だが、ここブラジルでもセミファイナルまで上り詰めた。その一歩先に到達出来るだろうか。フランスにはない“個”の力を有する列強が待ち構えるであろうネクストステージ。果たしてメルケル首相はファイナルを観戦することが出来るだろうか。

ポゼッション・フットボール(僕はポゼッション信奉者なので)の最後の砦。何とかファイナルまで辿り着いてもらいたいものである。

 

ベンゼマ

最後のビッグチャンスをモノに出来ていれば・・・。

角度が無かったですが、CR7なら決めていたかもしれませんね。

 

フンメルス

ドルトムントでのプレイのように、貴重な得点を頭で決めたフンメルス。

体調が戻って良かったですね。

 

ドイツ代表

セミファイナルまでは予定調和のように進んできますね。

その先の扉を開くことができるでしょうかね。

パス・フットボールの矜持

グアルディオラ

2013-2014・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・ファーストレグ、レアル・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン@サンティアゴ・ベルナベウ。

繋げど繋げどネットを揺らすことは叶わなかった。前半のボールポゼッション率は70%を超えたが、ゴールに直結するあるいは直結しそうなシーンは皆無だった。世界最高のバルサを築いた『賢人』のメソッドを、ドイツ風にアレンジし(両ウイングと両サイドバックの関係、9番のターゲットマンであるマンジュキッチ)次代のパス・フットボールを構築中のバイエルン・ミュンヘン。

マドリーの自陣に引いてカウンターを仕掛ける展開は、過去の対ペップ・バルサと同様に、デジャヴのようだった。

今のバルサが失った前線からのプレスは効いていたが、全くスペースが無かったエリア内でダイレクトプレイが無かったかもしれない。右のロッベンはいつも通りだったが、左のリベリーが不調だったかもしれない。コーナーキックは取れどマンジュキッチへのクロスは正確性を欠いていた。

弱点の2枚のセントラル。マドリーのカウンターに対してスピードに劣るウィークポイントを突かれ、ベンゼマにネットを揺らされた前半。ロナウドにもフリーの決定機が訪れたが、あろうことかバロンドーラーはバーの上に大きく吹かしてくれて首の皮が繋がった。

後半も状況は変わらない。

マドリーにネットを揺らされる雰囲気は無かったが、貴重なアウェイゴールの匂いは漂わなかった。苛立つ『賢人』。終了間際に途中出場のゲッツェにビッグチャンスが偶発的に訪れたが、エリア中央やや右から天才が放った強烈な一撃は『聖』イケルに難なくストップされてファーストレグの幕が降りた。

“バルサ・ワクチン”が効いていたマドリー。ボールを持たして強烈な一撃を見舞う。『賢人』はゲーム後、

『レアル・マドリーはスピードがあり、カウンターにかけては世界一だ。それに対し、バイエルンはポゼッションで試合をコントロールしようとした。足りなかったのは得点だけだ』と悔しさを滲ませた。

そして、自身が信じて疑わないボールポゼッション、パス・フットボールには揺るがない矜持をこう述べた。

『ひとつ重要なことがある。ボールというのは、縦に急げば急ぐほど、跳ね返ってくるスピードも速くなるんだ。つまり縦に急ぐ攻撃をすれば、カウンターを受けるリスクも高まってしまう。そんな展開では、マドリーは我々より優れている。彼らの強みはカウンターなんだ。ミュンヘンでもマドリーは自陣に引いて、カウンターを仕掛けてくるだろう。前半マドリーは3本もパスを繋げなかった。ボールを持てなかった。信じないかもしれないが、試合を支配したチームを私は誇りに思っている』

アドヴァンテージ、マドリー。

セカンドレグはホーム、アリアンツ。『ミュンヘンでもマドリーは引いてカウンターを仕掛けてくる』と語った『賢人』の言葉を借りるまでもなく、よりソリッドに鍵を掛けてくるだろう。

自身が信じるパス・フットボールが正しいと世界に示すことが出来るだろうか。一つの答えが1週間後に明らかになる。

 

ベンゼマ

ベンゼマ

コエントランのクロスに、秀逸な走り出しとフィニッシュで応えたベンゼマ。貴重なゴールでまずはリード。

 

ゲッツェ

コースが甘く、難なくセーブされたゲッツェの一撃。

決まっていればだが・・・。

 

カシージャス

『特に難しくはなかったよ』

やはり世界一のポルテーロはカシージャスかな。

セカンドレグも刮目です。

スペクタクル

メッシ

かどうかは置いておいて、珍しくオープンな『クラシコ』となった。少なくとも僕が観た『クラシコ』では最もオープンな展開だった。

2013-2014・リーガ・エスパニョーラ第29節、レアル・マドリードVSバルセロナ@サンティアゴ・ベルナベウ。

戦前の大方の予想はマドリー有利。勝ち点差も4ポイント有って、引き分けでもリーガの覇権奪還に王手を掛ける状況だ。そのような状況化でアンチェロッティは、いつもの攻撃的布陣で臨んできた。

対する愛しのバルサ。『ラストチャンス』に賭ける布陣は、イニエスタのエストレーモに、チャンピオンズリーグのマン・シティ戦と同じ布陣でメッシ、ネイマールの前線3枚。シャビとセスクのインテリオールにブスケツをピボーテに配し、アウヴェス・マスチェラーノ・ピケにアルバで迎え撃った(挑んだが正解か)。

ゲームは開始7分、シャビからネイマール、セスクからメッシとバルサらしいパス回しでアタッキングサードに侵入し、メッシのいつもスルーパスをドン・アンドレスがフィニッシュし幕が上がった。

 

イニエスタ

エリア手前やや右からメッシが通したスルーパスに完璧に応えたドン・アンドレスの豪快な左足の一撃(打った瞬間はフカしたッって思いましたが)がゴール右上に突き刺さった。

しかし、時間はたっぷり残されている。このプロローグの1発からゲームは大きく動き出す。

ベイルの単騎ドリブル突破からベンゼマがシュートを放ち、12分に再びベンゼマにビッグチャンスが訪れ(大きくフカしてしまう)、その8分後にゲームを振り出しに戻すことに成功した。ベンゼマのシュートから徐々にインテンシティを取り戻した『エル・ブランコ』。

 

ベンゼマ

20分。ディ・マリアの美しい弧を描いたクロスにピンポイント・ヘッドで合わせた。

 

ベンゼマ

その2分後には、再びディ・マリアのクロスを今度は太ももでトラップしボレーでネットに突き刺し逆転に成功。

マスチェラーノがクロスを頭でクリアしようと飛び込んだが届かず、バルサはエアポケットに入ったかのように立て続けに失点してしまう。

その3分後にもディ・マリアのクロスにアルバとセスクが被ってしまいフリーのベンゼマにボールが毀れ、ベンゼマは冷静に左足でシュートするシーンも訪れた。

このシュートはゴールライン上でピケがクリアし事無きを得たが、前へ全く行けなくなってしまうバルサ。ゲームは確実にマドリーペースで進んで行ったが、前半終了間際に『神』の一撃が炸裂した。

 

メッシ

メッシ

42分。メッシが中央に居たセスクにパスを入れて、リターンを受けてからエリア内中央に侵入していたネイマールに速いパスを通し、溢れたボールを豪快に蹴り込んだ。この『クラシコ』通算19得点目となる1発は、ネイマールにパスを通してからエリア内に走り込んでいたメッシに女神が微笑んだ瞬間だった。

その後、アディショナル・タイムにベンゼマにフリーでヘッド放たれる(枠を逸れた)失態があったが、何とか2-2で折り返しとなった。

クロスへの寄せとエリア中での対応が全く稚拙だったバルサ。穴だらけのバルサ。相変わらずと言えば相変わらずだが、セントラルの補強がやはりマストだろう。

バルサから見て、ボールポゼッションは62%-38%。アテンプト8-10、ショットオン・ターゲットは3-4だった。

そして後半が始まった。

 

ロナウド

55分。インテンシティ、ゴールの意欲を見たのはマドリー。ロナウドの突破にアウヴェスが足で引っ掛けてしまいペナルティを献上(ファウル自体はエリアの外だったが)。

 

ロナウド

ロナウド

強烈なボールスピードでゴール左隅に蹴り込み3-2とし、再びリードしたマドリー。

ゲームは何となくこのままマドリーって感じがしていたが、メッシのロング・スルーパスにネイマールがダイアゴナルで飛び出し(オフサイドだったが)エリア内でラモスに引っ掛けられ、再び追い付くことに成功した。

 

ラモス

議論を巻き起こすであろうプレイだったが確実に引っ掛かっていて、ペナルティの笛は妥当だった(レッドじゃなくても良かった気はしたが)。

 

メッシ

メッシ

65分。この日2点目を決めた『神』メッシ。

そして一人少なくなった相手に対して、アウヴェスのミドルが左ポストを叩くなど徐々に徐々に試合を決めようとするバルサ。そして、ついにフィナーレを迎えることとなる。

 

イニエスタ

メッシ

84分。この試合の狼煙を上げたイニエスタがエリア内左で仕掛けたところをカルバハルとシャビ・アロンソが挟み込んで引っ掛けてしまい再びペナルティを得て、『神』メッシがハットトリックとなるキックをノーチャンスとなるゴール右隅上に蹴り込み幕を引いた。

激しい打ち合いとなった227回目の『クラシコ』は4-3で贔屓のバルサが勝利することとなった。

 

メッシ&ロナウド

ゲーム後メッシは、『個人レベルでもすべてがうまくいっているが、チームとして並外れた試合を演じたことを強調しなければならない。僕たちにとっては本当に重要な勝利だ。マドリーとの距離を縮められたし、このまま進み続けなければならない。これ以上ミスを犯すことは許されない』

『バルサはいつもビッグマッチで結果を残している。このチームは今日のような試合のプレーを好んでいるんだ。とにかく、ここのまま進み続ける必要がある。リーガは厳しいコンペティションであり、残された試合はわずかだ』と語り、

ロナウドは予想されたとおり、『主審は多くの過ちを犯した。このカテゴリーの試合にふさわしい審判が必要だ。彼は顔面蒼白でナーバスになっていた。本当に多くのことが起こった』とマジェンコ主審をディスり、『このような争いは本当に難しいことだ。僕たちが勝利することを望まず、バルサがリーガの優勝争いに生き残ることを求めた人々がいる。ここで長い間プレーしているが、マドリーが勝つことに対する不快感や嫉妬が存在するんだ。扱いは平等ではないんだよ。バルセロナが優勝争いに生き残ることを望んだ人々が存在し、そして今日の結果はこれだった』と憤った。

 

シャビ&イニエスタ

『クリスティアーノは間違いを犯した。その批判は軽率なものだ。この試合では僕たちが上回っていた。バルセロナがレアル・マドリーよりも良いパフォーマンスを見せたことで、このような結果になったんだ』

『PK? 自分にはすべてがPKに映った。アウヴェスがエリア外でクリスティアーノを倒した場面も含めてね』

『チーム内は落ち着きを保っている。敬意を欠かない限りは、メディアにも理解を示しているよ。バジャドリー戦で敗れた際には厳しい批判を受けた。だけど今日は勝ったし、良い形で報道されるだろう』といつも通りのコメントを残したシャビ。

マルティーノは、『リーガの優勝争いが再び始まった。タイトルを失っていたような状況だったが、この結果によってレースに再び復帰することができた』と語ったが、リーガはアトレティコ次第(このゲームを終えて首位)となった。

最終節の直接対決で決まる(バルサVSアトレティコ)ような劇的なリーガにならんことを。

 

メッシ