総括

マラカナン・スタジアム

ブラジル

2014・ブラジル・ワールドカップはドイツの4度目の優勝で幕を閉じた。

美しい繋ぎと縦への速い攻め。ミュンヘンとドルトムントをミックスさせたようなフットボールで、一つの壁となっていたセミファイナルをブラジル相手に7-1という歴史的大勝利で突破を果たし、ファイナルはもう一つの南米の雄、メッシ擁するアルゼンチンをアディショナル・タイムにゲッツェのボレーで沈め、アメリカ大陸で初めてヨーロッパの国がタイトルを獲得するという歴史を作った。

ブラジル対クロアチアで幕が上がった今大会。

開幕戦は退屈なゲームが多いが両チーム合わせて4発(ブラジルが3-1で勝利したのだけれど)という結果に、今大会の未来が表れていたのかもしれない。グループ・ステージ各組で熱戦、激戦が繰り広げられたと思う。引き分けが極端に少なく(48ゲーム中9ゲームのみ)、とかく守備的に成りがちなワールドカップにおいて、ゴールがたくさん生まれ、列強と言われる国を相手にダークホース、アウトサイダーが、怖れず怯まず果敢にゴールを狙いに行った。

チリ、コロンビア、メキシコ、アメリカ、ベルギー、スイス、ガーナ、コスタリカ。惨めだった日本代表に心を痛めたのを除けば、これほど楽しいワールドカップは初めてかもしれない。グループ・ステージは本当に楽しかった。スペイン、イングランド、イタリア、ポルトガルに失望した方も多かった(僕もその一人だが)と思うが、アップセット、ジャイアント・キリングもフットボールの醍醐味だ。予定調和だけではつまらない。さすがにクォーター・ファイナルからはPK戦も多くなり、列強同士の息詰る鍔迫り合いはいつものワールドカップだったが、それでもエキサイティングに違いなかった。

物忘れが多くなった41歳の僕だが、今大会は長く記憶に留まるだろう。

戦術的に新しい“何か”があった訳ではないが、ファイブバック(スリーバック)でまずは守備を構築し、カウンターからネット揺らす(オランダがスペインを5-1で沈めた一戦は白眉だった)戦術が多く見られた。

フォーメーション論議に意味はないが、スペクタクルだったバルサをベースとしたスペインのパス・フットボールをどう攻略するかがポイントだった4年間。引いて守る相手をどう崩すかという永遠のテーマに対する明確なアンサーはには至らなかったが、セミ・ファイナルに進出したブラジルはネイマール、アルゼンチンはメッシという“個”の力に賭けて、オランダはロッベンとファン・ペルシーにボールを集め、トーナメントを登って行った。

引いて守る相手とカウンター。スペースがなければカウンターは見舞えない。大いなる矛盾が立ちはだかる現実に対して、スペインは間違え、ドイツが一つの答えを出した。

若手とベテランが上手くミックスしたドイツは、優勝候補筆頭のままロシア大会を迎えるだろう。しかし、フットボールの世界での4年間はパラダイムシフトには充分過ぎる時間だ。新しい“何か”とそれに伴う素晴らしいチームが4年の間に生まれる事を望んで止まない。我らが日本代表のバウンスバックにも期して、4年後を待ちたいと思う。

矛と盾が噛み合えばスペクタクル、矛と矛の真っ向勝負は最高にゴキゲンだ。改めて、ワールドカップを好きにさせてくれた1ヶ月に、全てのフトッボーラーに感謝したいと思う。

そして最後に・・・。

南米の大会は南米が優勝(アルゼンチン)と安易に予想した自分、猛省を促そうと思う。

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ブラジル・ワールドカップ、大会バッドイレブン

ベストゴール3選、大会ベストイレブンに続いて最後は、個人的海外残念選手備忘録。

ワーストイレブンとしたいところでしたが、ここに記録する以上に酷いプレイヤーが数多く居るであろう事実は拭い去れず(特に日本含めアジア勢。故に日本勢等は含めませんでした)、(期待はずれ、残念、不運等の意味も込めて)バッドイレブンとしました。

では、コチラはFWから行ってみましょう。

 

スアレス

ルイス・スアレス(ウルグアイ/リヴァプール→バルセロナ)。

もうね、何なんでしょうね。

イタリア戦でキエッリーニに自身三度目の噛み付き行為を敢行したスアレスは、ワーストと言っても過言ではありません。幼少期の“何か”がそうさせて、また必ずヤル的な精神鑑定を勝手にされてましたが、ホント何処かオカシイのかもしれません。

そんな噛み付き王を、法外なプライス(8,100万ユーロ)で獲得したバルサも病気かもしれませんが・・・。遅々として進まないセントラルの補強は・・・ってバルサの愚痴は別でしましょう。

 

フレッジ

フレッジ(ブラジル/フルミネセン)。

本名が面倒くさい、とても残念なFW。

クロアチア戦での大袈裟喜劇アピール(西村さんがホント馬鹿だった)から、倒れることしか能が無いセレソン史上最も駄目なFW(っと言ったら言い過ぎかな)。ネイマールの替わりに汚れ仕事をしていたんだろうけど・・・。どうでもいいカメルーン戦でのゴールが、個人的にカンに障りました。

 

ロナウド

クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル/レアル・マドリード)。

初戦のドイツにスペースを消され、自身も消えてしまい、結局は5失点で大会からも消えてしまったCR7。チャンピオンズリーグはファイナルまで戦い、加えて怪我もあってコンディションも良くなかったのかもしれません。

でも、これだったらズラタン王が観たかったですね。残念過ぎました。

続いてはMF。

 

ジェラード

ジェラード&スアレス

スティーブン・ジェラード(イングランド/リヴァプール)。

ウルグアイ戦で、スアレスの決勝ゴールをアシストしてしまう、まさにハードラック。リヴァプールでの致命的なスリップ(コチラ)といい、呪われているとしか思えません。ルーニーのワールドカップ初ゴールを祝うことなくグループ・ステージでのゴーホームに、キャプテンの責任は小さくありません。代表はコレで引退かな。

 

ソング

アレクサンドル・ソング(カメルーン/バルセロナ)

何故?。

後ろから追い掛けて振り下ろす常軌を逸したエルボーは、もちろん1発退場。スアレスと共に、メンタルコントロール、カウンセリングが必要です・・・ってどっちもバルサじゃん(泣)。母国のゴタゴタに自身のイライラ。カメルーンはいつからお騒がせ大国となってしまったのでしょうか。

それにしても酷かった。

 

ブスケツ

セルジ・ブスケツ(スペイン/バルセロナ)。

またバルサ。

好守に全く精彩を欠いていた(消えていたといった方が正しいか)ブスケツ。ゴールに流し込むだけだったチリ戦が忘れられずノミネート。いつもの小憎たらしいボール裁きも陰を潜め、チームと共に沈んでしまった無敵艦隊のアンカーは、モデルチェンジを果たすであろう来たるシーズンのバルサで復活できるだろうか。

心配です。

続いてDF。

 

アウヴェス

ダニエウ・アウヴェス(ブラジル/バルセロナ)。

 

ペペ

ペペ(ポルトガル/レアル・マドリード)。

 

ピケ

ジェラール・ピケ(スペイン/バルセロナ)。

 

スニガ

ファン・スニガ(コロンビア/ナポリ)。

アウヴェスはノックアウト・ラウンドのチリ戦以降(好守にキレがなく老体のマイコンにポジションを奪われる)、ピケはグループ・ステージ第2戦のチリ戦から外されてしまいました。バルサ・・・、勝てない訳だ。

そしてペペ、ホント病気です。不必要な威嚇行為で1発レッド。スニガは、ネイマールへのこの飛び膝で命の危険に・・・。ただただ無事にシーズンを迎えることを祈るばかりです。

スアレス、ソング、ペペが度し難い、愚か者トップ・スリーでしたね。

そして、最後はゴール・キーパー。

 

カシージャス

イケル・カシージャス(スペイン/レアル・マドリード)。

どうしちゃったんだろう。

4年前にシャットアウトしたオランダ(ロッベン)に5発沈められて、どうしようもなくなりました。苦手と言われるハイボール処理でのミスやスリップ。ノイアーに、世界一のガーディアンの座を自ら譲ってしまうこととなりました。

こちらもデ・ヘアと世代交代、引退でしょうか。

以上、バッドイレブンでした。

図らずもフレッジを除いて、欧州トップリーグのリーガとプレミアとセリエAのプレイヤー。特に贔屓のバルサは・・・。リフレッシュして奮起を期待するのみですね。

Wonderful flipbook

コレはイイ。

ブラジル・ワールドカップでのベスト・ゴールをパラパラ漫画で表現した動画が秀逸過ぎます。

ケイヒルのボレーからハメス・ロドリゲスのゴラッソを経てファン・ペルシーのダイビング・ループヘッド。ブリントのロング・クロスから正確に再現していますね。

バックの音楽とアナウンサーの絶叫もそのまま被せてナイスです。最後はラームがカップを掲げ、大満足。

コレ作った人・・・凄いなぁ〜。

 

ゴール後のファン・ハールとのタッチシーンVerもありました。

 

flipbook

クリエイターさんか何かなのかな?。

それにしても、イイですね。

ブラジル・ワールドカップ、大会ベストイレブン

ベストゴール3選に続いて大会ベストイレブンを選考してみました。難航したのが左サイドバックですかね。攻撃的なブラジルのマルセロ(レアル・マドリー)が好みではあるのですが、クロアチア戦でのオウンゴールとミネイロンの惨劇で選考外に。フォーメーションは『4-3-3』です。

では、まずはゴール・キーパーから。

 

ノイアー

マヌエル・ノイアー(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)。

手を使えるリベロと称されました。今大会はキーパーが目立った大会でもありましたが(オチョアやケイラー・ナバス、ハワードやクルトゥワもいいゴール・キーパーですが)、やはり総合力No1で文句なしでしょう。

続いてDF。

 

ラーム

フィリップ・ラーム(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)。

 

フラール

ロン・フラール(オランダ/アストンヴィラ)。

 

フンメルス

マッツ・フンメルス(ドイツ/ドルトムント)。

 

ダニー・ブリント

ダレイ・ブリント(オランダ/アヤックス)。

フラールとブリントには異論があると思いますが、まぁスルーでお願いします。左サイドバックが全く思いつきませんでした。フラールはスピードこそありませんが、プレミアで揉まれた屈強さを前面に結構完璧にプレイしていたと思います。メッシも抑えてましたしね。

そしてMF。

 

マスチェラーノ

ハビエル・マスチェラーノ(アルゼンチン/バルセロナ)。

 

トニ・クロース

トニ・クロース(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)。

 

ハメス・ロドリゲス

ハメス・ロドリゲス(コロンビア/ASモナコ)。

この3人も文句ないでしょう。アンカーのマスチェラーノは獅子奮迅の活躍でした。クロースはクライフに『パーフェクト』と賞讃され、ブレイクしたロドリゲスと共にマドリーへの移籍が噂されています。

バルサっぽいんだけれどなぁ。

シャビの後継者はクロースだったハズなのにマドリーって。シャビ・アロンソの後継者になるのかしら。展開力も備えるマスチェラーノとクロース、一瞬の閃きとテクニックに溢れる天才ロドリゲス。

文句なし。

では最後にFW。

 

ミュラー

トーマス・ミュラー(ドイツ/バイエルン・ミュンヘン)。

 

メッシ

レオ・メッシ(アルゼンチン/バルセロナ)。

 

ロッベン

アリエン・ロッベン(オランダ/バイエルン・ミュンヘン)。

なんかミュンヘンのプレイヤーばかりとなってしまいましたが、ロッベンもキレキレだったし、曲者ミュラーは外せません。敢えて外すならメッシですが、真ん中は誰だろう?。結局はどの国もリアル・センターFWに人材が居ません。怪物を輩出してきたブラジルでさえフレッジという状況でしたもんね。スペインの凋落と共にゼロ・トップも廃れていく運命かもしれませんが、ロシア大会はリアル・センターFWの台頭に期待したいと思います。

あっ・・・、メッシを外してこの人でもいいですが、怪我をしたのでサブということで。

 

ディ・マリア

ディ・マリア(アルゼンチン/レアル・マドリード)。

ファイナルに出場していたらまた違った結果になったでしょうか?。そして、もう一人残念な結果になった方をあげておしまいにしたいと思います。

 

ネイマール

ネイマール(ブラジル/バルセロナ)。

ネイマールが出場していてもミネイロンの惨劇は回避出来なかったでしょうね。早く怪我を治してメッシ、スアレスと共にスペクタクルを観せてもらいたいものです。

ブラジル・ワールドカップ、ベストゴール3選

世界から32チームが集い、全64試合が行われたブラジル大会は、ドイツが4度目の優勝を果たし幕を閉じました。今大会は、全171得点が記録されたそうで、1998年のフランス・ワールドカップに並ぶ史上最多得点だったそうです。

いつもは年末に今年のベストゴールを記録しているのですが、やはりワールドカップ、お祭りなので、個人的ワールドカップ・ベストゴール3選を記録しておきたいと思います。

では、早速。

【第3位】

メッシ

グループF・第2戦アルゼンチンVSイランでの、メッシの終了間際の会心の一撃。このゲームはイランがバス横付けで全くスペースがなく、またイランのカウンターにアルゼンチンが肝を冷やしたゲームでした。

グループ・ステージでのメッシは輝いていたんだれど・・・。

 

【第2位】

ケイヒル

ケイヒル

グループB・第2戦オランダVSオーストラリアでの、ケイヒルのスーパーでアメイジングな1発。

オランダが3発、オーストラリアが2発と撃ち合いとなったゲームでしたが、オランダに先制された中で、同点に追い付く本当に素晴らしいゴールでした。

アジア勢は今大会1勝も出来ず惨敗でしたが、もう少しヤレるハズです。日本も含めロシア大会での巻き返しに期待しましょう。

 

【第1位】

ロドリゲス

ロドリゲス

ニュースター誕生のブラヴォーな瞬間でしたね。

ノックアウト・ラウンド、コロンビアVSウルグアイでのハメス・ロドリゲスの美しすぎるボレーです。

味方のヘッドでのパスを胸トラップから反転しての秀逸な1発。今大会で6ゴールを記録しゴールデンブーツにも輝いた22歳。マドリーが獲得するのではと噂されてますが果たして?。リーガで観れるのは大歓迎かな。

素晴らしいプレイ、度し難い愚行、熱い熱いエキサイティングな1ヶ月でした。まぁ、他にもファン・ペルシーのスペイン戦でのヘッドやファイナルでのゲッツェの決勝ゴールも素晴らしかった(4位・5位ってところかな)ですが、ケイヒルとロドリゲスのゴールは文句ないでしょう。

フットボールは、極東の疲れたオヂサンをホント熱くさせてくれます。寝不足もようやく終わりかと思うと喜ばしくもあり、寂しくもあり。

ありがとう、全ての愛すべきフットボーラー達。

また各リーグで素晴らしいプレイを披露してください。

掴み損ねた栄冠

メッシ

メッシ&マスチェラーノ

勝てたゲームだった。

2014・ブラジルワールドカップ・ファイナル、ドイツVSアルゼンチン@マラカナン・スタジアム。

前半、イグアインに2度決定機が訪れた。

クロースの不用意な頭でのパスが、オフサイド・ポジションのエリア手前に居たイグアインにパスするカタチとなって、ノイアーと一対一(あろうことか、ノイアーのプレッシャーに負けたか、ゴール左に大きく外してしまう)となったシーンとラベッシの右サイドからのクロスに点で合わせネットを揺らした(が明らかにオフサイドだった)シーン。

ファイナルのプレッシャーなのか。イグアインは2流だった。

このレヴェルでは、このようなチャンスをモノに出来ないとフットボールの女神は微笑まない。案の定、アディショナル・タイムにコーナーキックから右ポストを叩かれ肝を冷やした。

しかし、移り気なフットボールの女神に、まだ去られてはいない。それを証明するかのように後半、メッシにこのゲーム一番のチャンスが訪れた。

47分。スルーパスに抜け出したメッシは、エリア内左でフリーで左足を振り抜いたが、ボールは無情にもポスト右へ外れネットを揺らすことは叶わなかった。左45°だったが、ペップ・バルサ時代のメッシなら難なくネットに突き刺したであろうシーンだった。僕は、これでもう駄目だと思った。相手はドイツなのだ。残りの45分で2度くらいネットを揺らされるであろうと諦めた。しかし、ディフェンスは危ないながらもマスチェラーノを核に踏みとどまった。

スコアレスでエクストラ・ラウンドへ。

もう走れない。ガソリン切れだった。それでも最後に、本当に最後に途中出場のパラシオに、エリア内でノイアーと一対一になるシーンが訪れた。フンメルスがヘッドでクリア仕損なったボールが、ファビオ・カンナヴァーロに似た顔の、変な髪型のインテルのプレイヤーの下に訪れる僥倖。トラップが少し流れ、焦って放った感のあるループシュートはあらぬ方向に飛んでゴールマウスを捉えることはなかった。以降アルゼンチンに決定機が訪れることはなく、ドイツのジョーカー、マリオ・ゲッツェのボレーに沈み、メッシのワールドカップは幕を閉じた。

僕はアルゼンチン・サポではないが、怒りと悲しみが混じり合った不思議な感情に捕われた。

ドイツが圧倒的有利の前評判の中、アルゼンチンは堅守からカウンターでチャンスを築き、勝てたゲームだった。ドイツの最終ラインは恐ろしく高く、その裏をメッシが突いてエリア内に切れ込むシーンも見られ、『神』メッシは伝説になるかに思えた。

4度あった決定機。

タフでタイトでソリッドなファイナルだ。少なくないチャンスを逃していては戴冠は叶わない。マヌエル・ノイアーが鬼神だったが、それでもだ。

今大会、ほとんど走らない(走ることを許されていない?)メッシだったが、グループステージでは決定的なゴールを上げて母国をノックアウト・ラウンドへ導いた。11人にエリア内に壁を築かれたイラン戦での白眉な一撃は、まさに『神』の為せるワザだった。

順調では無いが、悪くもない。

決定的な仕事を最後には遂行する。

ノックアウト・ラウンドに入ってコンディションを上げて、ファイナルに合わせてミッション・コンプリート。しかし、現実ではまた嘔吐してしまい、生きる伝説に昇華することは叶わなかった。

やはり何か(メンタル的なことだろうか)が問題なのだろう。いや、普通ではないだろう。

ディ・マリアの負傷も痛すぎた。アグエロの怪我とそこから来る不調に加え、イグアインは2流だった。クアトロ・ファンタスティコスは最後まで輝きを放てず、アンカー・マスチェラーノの、魂の、獅子奮迅の活躍のみがクローズ・アップされたアルゼンチン。原因は色々あるだろう。

繰り返すが、4度あった決定機。

僕は、深く溜息を吐いて仕事に出掛けなければならなかった。

 

ノイアー&メッシ

何かの冗談か・・・ゴールデングローブ賞のノイアーと大会MVPに選出されてしまったメッシ。大会MVPはノイアーだろう。

『僕たちは顔を上げないといけない。でも、僕のキャリアの中で最もつらいときであることは間違いない』

『2018年にどうなっているかは分からない。僕たちは今日の結果を悲しんでいる。今は他のことは何も考えられない』

と語ったマイ・ディオス。今のプレイスタイルなら31歳となる2018年も全く問題ないだろうけど・・・。ペップが心配したとおり、飽きてしまわないかが問題だろう。

 

メッシ

インテンシティ溢れるドリブルでフンメルスを置き去りにし、ノイアーも躱した前半。良かったと思ったが・・・。

 

メッシ

メッシ

ビッグチャンスが訪れた後半47分。

マラドーナは伝説となって、メッシは未だ成らずのシーン。つまるところ神の左足は、照準が狂っていたようだ。

 

メッシ

フットボール大好きオバサンのメルケル首相との1枚。少しだけ微笑んだが・・・。

 

メッシ

MVPトロフィーを受け取った後、また準優勝メダルを貰いに階段を昇る。

罰ゲーム過ぎる・・・。

 

メッシ

お疲れさま。

ゆっくり休んで、来たるシーズンに備え新生バルサを牽引してもらいたいと思う。

そしてここから以下は、アフター・ザ・フェスティバル。

 

ゲッツェ

ゲッツェ

と、その前に値千金のボレーを沈めたマリオ・ゲッツェを。

ヨアヒム・レーヴに『自分がメッシより上だと示してW杯を決めてこい』と言われ、送り出されたドルトムントが生んだ天才。グループ・ステージではスタメンでしたが、消えている時間も多く控えに回ってしまった悔しさ晴らす一発でしたね。

 

ドイツ

ドイツ代表

パス・フットボールの向こう側へ。

ペップ・バイエルンを基礎に、24年ぶり4度目の栄冠を勝ち取ったマンシャフト。手を使えるリベロと称される、名実共に世界一となったマヌエル・ノイアーの安定感と、ラームを右サイドバックに戻したのが勝利を掴んだ要因でしょうか。

アルゼンチンとは控え組の力の差、選手層の厚さもがありましたかね。

おめでとうございました。

 

プジョル&ジゼル・ブンチェン

何故かグラン・カピタンが(笑)。

NFL・ニューイングランド・ペイトリオッツのスターQB、トム・ブレイディの奥様でブラジル人スーパーモデルでもあるジゼル・ブンチェンとカップを運んでいました。

お久しぶり〜!!。

 

シャキーラ&ミランくん

ピケ・ファミリー

3大会連続で閉幕式を彩ったコロンビアの歌姫(もう違うか)シャキーラを迎えるピケとミランくん。

ミランくんはパパ似かな。奇しくもバルサの元セントラルとセントラルが揃い踏みでしたね。

メッシを応援してただろうなぁ。

 

ゲッツェ

ゲッツェ

ドイツ人モデル、キャサリン・ボメルさんからアツいキスでお祝いされたゲッツェ。ドルトムントに帰って来ないかなぁ・・・。

 

ノイアー

くどいが、MVPはノイアーだろう。

 

シュバインシュタイガー

シュバインシュタイガー

心優しきシュバイニー、プレシーズン・マッチでまた会おう!!。

んでもって、いつも居るサラはどうした?。

おしまい。

以下、追加。

 

サラ

ドイツ人デザイナーの人と観戦してたサラ。

喫煙が最高にイイ!!って言ったら叩かれますね。でも、海外のスタジアムに行ったことがある方ならお分かりだと思いますが、ガンガン吸えるんですよねぇ〜。喫煙者にとっては有難い。

クールに一服ですね。

 

ドイツファミリー

ゲーム後はもちろんピッチに居たみたいですね。

左から、ヴァイデンフェラーの彼女(リサ)にサラ、レナ・ゲルゲ(ケディラの彼女でこちらもモデルさん)にノイアーの彼女(カトリン)だそうです。あとは・・・もういいや。

ちなみに、右の男の子はクローゼの息子くんだそうです(笑)。

 

エジル&ハニー

忘れてた個人的贔屓の天才とその彼女(マンディ・カプリスト)も追加。

マンディちゃんは、ドイツのアイドルなんだそうです。

 

マンディ・カプリスト

スタジアムではボアテングの娘さんをだっこしてる姿が捉えられてました。

 

サラ

やっぱりNo1はサラという事で。ゲームに勝利した後は、みんな笑顔でイイですね。

次は個人的にワールドカップの総括でもやってみようと思います。

潰し合い、退屈

オランダVSアルゼンチン

シュレッセン

オランダの悲願はまたしても成らなかった。

そして、アルゼンチンはこのままでは優勝出来ないだろう。

2014・ブラジルワールドカップ・セミファイナル、オランダVSアルゼンチン@アレーナ・コリンチャンス・スタジアム。

昨日のセレソンの敗戦(悪夢)が歴史的惨敗として記憶されるなら、このゲームは退屈の極地として記憶しておきたいと思う。

オランダは『5-3-2』、アルゼンチンは『4-3-1(メッシ)-2』だったと思うが、オランダは全く攻めることが出来なかった。オランダはメッシにデ・ヨングをマンマークで付け、アルゼンチンは必ず2枚の数的優位でロッベンとファン・ペルシーをケアした。ここまで強烈な“個”の力で勝ち上がってきた両国だったが、“個”を潰し合い、退屈極まりないゲームだった。

ブラジルの敗戦を目の当たりにして、より守備的に臨む羽目になったオランダとアルゼンチン。

そう、僕はワールドカップが嫌いだったんだ。勝ち上がることに固執し、リスクを取らないゲームが多すぎた暗黒の時代を思い出してしまった。自国のサポーター以外なんら感情移入できない。玄人好みの、守備的なゲーム。ふむ、しかし、穴熊だけで振り飛車が欠けていた。欠伸が出てしまう。

リスクを取らないところに勝利は訪れない。

オランダと言えば、タイトルは取れないが魅力的なアタックで観る者を大いに楽しませてくれる素敵な国だったのに、前回のサウス・アフリカ大会から現実路線(退屈路線)に転換し、今大会も攻撃的フットボールの急先鋒だったファン・ハールが5バック(変形3バックでもあるが)を採用しカウンターを見舞う。そして、ここまでは来れた。スペインやメキシコを沈め、シンデレラ・チームも退けた。大会を見渡しても、攻撃的なイタリアは2大会連続でグループステージでゴー・ホームだ。いいだろう、悲願のカップを掲げるのなら。しかし2試合続けてネットを揺らせず、また、自ら読んだコースに飛んできたボールを外に弾き出せないゴールキーパーでは、フットボール・ロシアン・ルーレットからは生還出来ない。

ファン・ハールは何故ペナルティ・キック合戦になると思わなかったのだろう?。ノリノリであろうクルルを投入すべく、結果論は承知だが、交代枠は残しておくべきだったのだ。120分でネットを揺らせる雰囲気は皆無だったのだから。

策士のベットは最後に外れ、無一文となってしまった。

一方のアルゼンチン。

僕のフットボール・ディオス、メッシがファイナルまで到達できたのは誠に喜ばしいことではあるが、このままでは充実一途のドイツにあっけなく踏み潰されるであろう。昨年のコンフェデ・ファイナルでもそうだったが、一日違うコンディションは大いにハンディキャップとなるだろう(まして120分間も戦ったのだから)。ブラジル国民は喜ぶかもしれないが、南米の2強が2度も歴史的敗北を喫する訳にはいくまい。

唯一無二の希望はやはり『神』メッシ。

ノイアーよりも走行距離が少ないと揶揄されるメッシだ。

動かない、守備をしない(しては駄目だと言われているのではないか)“戦術”メッシは、果たしてモダン・フットボール(ハイブリット・パス・フットボール)の極地に上り詰めようとするドイツに、果たして有効な何かを刻み付けることは出来るだろうか。

難しいと言わざるを得ない。『神』の一撃を見舞うスペースは全くないだろうから・・・。

 

ロッベン

ロッベン

このゲームの唯一の得点機。

スナイデルとのパス交換でエリア内にフリーで侵入してきたロッベンだったが・・・。マスチェラーノの魂のブロックが、アルゼンチンを救うこととなった。

 

ファン・ハール

最後に間違えた策士ファン・ハール。

ファン・ペルシーは残して(全く動けなかったのだけれど)、シュレッセンをクルルと代えるべきだった。クルルで負けたことの方が、プライドが許さなかったのかもしれないが・・・。

シュレッセンは酷すぎた。

 

オランダ

トータル・フットボール発祥の国の、2大会連続の現実路線での蹉跌。攻めても守っても、未だワールドカップを掲げることは叶っていない。なら、ポゼッションのオランダに、ウインガーを多用しスリートップで攻撃的に攻めるオランダに戻ろう。2-3、3-4で美しく敗れ去ろう。

0-0はオレンジには似合わないのだから。

 

メッシ

今のままではマラドーナを超えることは出来ない。

どうする?。ディ・マリアの奇跡を期待するだけでは寂し過ぎるよ。