悲劇的な瓦解、ミネイロンの惨劇

ブラジル

2014・ブラジルワールドカップ・セミファイナル、ブラジルVSドイツ@エスタディオ・ゴベルナドール・マガリャンイス・ピント。

最終スコアは1-7。

NHKのアナウンサーは惨劇と伝えたが、ここまでのスコアになってしまう要因は一体なんだったんだろう。キックオフから前への推進力は見せてゴールを奪いに行ったが、揺るがないドイツは慌てない。

そして、11分。ドイツのゴールラッシュが始まった。

最初の得点はセットプレイからだった。右コーナーキックから、ニアサイドに人が集まったところで、ファーサイドに何故かフリーでいたミュラーがインステップで蹴り込み、この“惨劇”の幕を上がった。

まだ1点だ。慌てる必要はなかったが何かおかしいブラジル。チアゴ・シウバの不在はやはり大きかったのかもしれない。マルセロとマイコンが上がったサイドのスペースから崩されるシーンが増えて、23分から一気に瓦解した。

クローゼにワールドカップ通算得点記録のトップに立つ(16ゴール目)ゴールを蹴り込まれると、24分にはクロースのゴラッソ、その2分後にもクロースがケディラとのパス交換でゴールにパスを流し込まれ、この日絶好調だったケディラにもゴールにパスされ、あっという間に5失点。

前半30分も経たないうちに5失点してはどうしようもない。

前線でボールが収まらず、中盤やサイドでボール失ってショートカウンターを喰らう悪循環。前への気持ちだけが先走り全くバランスを欠いていた。

老獪だったドイツと搦め捕られたブラジル。ブラジルは攻めさせられて、攻めたい時に攻めたドイツが(後半はシュールレが2発沈め)難なくゲームを締めた(オスカルが終了間際に決めたが何の意味もない)。

好守の要の10番と3番不在の穴を埋められず、ゴールを奪えずブーイングを浴び続けた9番。“マラカナンの悲劇”から64年。母国開催で捲土重来を期したセレソンの挑戦は、“ミネイロンの惨劇”として、新たな忌まわしい歴史として語り継がれることとなってしまった。

 

ミュラー

ダビド・ルイスがマークを外してしまった?1失点目。

 

クローゼ

エリア内を切り裂かれ、ジュリオ・セザールが1度は止めたが溢れたところを押し込まれた2失点目。

 

クロース

ラームの折り返しを中央のミュラーは蹴り損なったが、外に居たクロースに豪快に左足で蹴り込まれた3失点目。

 

クロース

ケディラ

ゴールにパスされた4失点目と5失点目。

 

シュールレ

シュールレ

シュールレに連続ゴールを許した6、7失点目。

 

スコアボード

エジル&ルイス

いいようにヤラれ過ぎた、無念のダビド・ルイス。胸中は如何ほどだろうか。

 

ルイス&シウバ

一人では・・・。

チアゴ・シウバが出ていれば状況は変わっただろうか。

 

ネイマール

ネイマールはこの試合をどう観ただろうか。

 

ブラジル

セレソンの戦いは無惨に終わりを告げた。

広告

美しいロンド

ハート

バルサが失った美しいロンドでミュンヘンがシティを圧殺した。

2013ー2014・チャンピオンズリーグ・グループD・グループステージ第2節、マンチェスター・シティVSバイエルン・ミュンヘン@シティ・オブ・マンチェスター(エティハド)。

開始7分でリベリーの強烈なミドルで先制したミュンヘン。それからはパスを繋ぎゲームを支配。ダービーでユナイテッドを粉砕したシティだったが、この試合では全くボールを奪えず、繋げず、ミュンヘンのプレスに為す術がなかった。

それでも前半は0ー1。まだ終わっていなかったが、後半10分過ぎに何気ないロングボールに裏を取ったミュラーが抜け出し、ハートを冷静に抜いて、その4分後にはロッベンが個人技でネットを揺らし後半早々に勝負が決まってしまった。

開幕当初はパス回しにまだぎこちなさがあったミュンヘンだったが、今日は完璧だった。ハビ・マルティネスやチアゴ・アルカンタラを怪我で欠いているが、ピボーテにラームを配し、クロースとシュバインシュタイガーでトライアングルを形成し、左サイドでアラバとリベリーが絡み、偽9番としてミュラーが変幻自在に駆け回った。

唯一の弱点(というよりは物足りないって程度だったが)は右サイドバックのラフィーニャだっただろうか?それも、怪我人が戻ってラームが入れば問題にならないだろう。

『賢人』のメソッドは着実にミュンヘンに浸透している。

ワンタッチでボールを回し、効果的に前進する素晴らしいパス・フットボールだった。ミュンヘンのポゼッションとドルトムントのカウンター。バルサとマドリーが『個』の力に頼りきっている現状、今シーズンもドイツ・フットボールがヨーロッパを席巻するかもしれない。

一方のマン・シティ。後半半ばにシルバが入ってようやくカタチが出来ていた。まぁ〜ミュンヘンがアクセルを緩めたってのもあったが、ボールが収まりゴールの薫りが漂っていた。そしてようやく、79分にネグレドのスーパーな個人技で1点を返し、その後もシルバのフリーキックがバーを叩いたりもしたが3点のビハインドは大きすぎた。

フットボールの『質』がミュンヘンの方が一枚上だった。

フットボール史上最強だったかもしれない『ペップ・バルサ』が見せた魅せて勝つフットボールは、ミュンヘンへ場所を移し、チャンピオンズリーグ史上初の連覇への強力な武器となる可能性を存分に見せた夜となった。

 

リベリー

バロンドールに手を掛けたフランク・リベリー。

チェルシーとのスーパー・カップでも見せた強烈なミドルでミュンヘンに先制点を齎した。

 

ミュラー

この日2点目を上げたクセモノのトーマス・ミュラー。

なんかゴールを奪うんだよなぁ〜。偽9番がハマってます。

 

ロッベン

右足でハートを抜いたロッベン。

怪我もなく順調です。

 

ネグレド

ネグレド

素晴らしい1発を放った途中出場のネグレド。

ジェコよりイイね。

 

ペップ

ペップ

パス・フットボールの権化。

偉大で凄い人だと改めて思う。バルサの損失はやはりこの人を守らなかったことだろう。