台風一過の夜に相応しい、清々しいかつまたいつもの通りの負けっぷりだった。
ネイマールに4発沈められ、為す術なく完敗。
2014・インターナショナル・フレンドリーマッチ、ブラジルVS日本@シンガポール・スタジアム。
何もかもが中途半端。
全てのスキルがプア。
『自分たちもある程度、引いてサッカーをするように、自分たちで話をしていて、入って来たところを潰すっていうやり方をやりました。うまくはまったところもありますし、取った後、良い攻撃ができていた前半もあった』とゲーム後に岡崎くんは語ってくれましたが、それにしてはライン設定が高過ぎた。簡単にスルーパスを通されダイアゴナルに入ってきたネイマールがクールにネットを揺らした。
このレヴェルで先に失点していては、絶対に勝てない。
アギーレに『ワールドクラス』と称された柴崎くんはほぼ何も出来ず (何かをしようとはしていたが)、後半開始早々には中盤でイージーにボールを失って2失点目の起点となった。
『2失点目で崩れた』と語った指揮官。
そこからは、セレソンのボール遊びに付き合わされる屈辱。とうの昔に旬の過ぎたカカやロビーニョにいいようにヤラれていては世界では勝ち上がれない。
『日本はチームで戦わないといけないんですけど、チームとして、今の戦い方でやるなら、もっと徹底的にやらないといけない。突きつめないといけないところはいっぱいあると思います』と岡崎くんが言っていた通り、ホント中途半端だった。
スペースが欲しいネイマールに、あれだけ広大なスペースを与える余裕は日本には無い。モウのオヤジなら『愚か』と断罪したことだろう。
『我々は親善試合をアジアカップのメンバー選考のために使っている。相手がブラジルでもそうだ』と語ったアギーレ。ジャマイカ戦から大きくスタメンを変更して、このゲームで使える使えないプレイヤーは分かったのだろうか。
柴崎くんや武藤くんは世界レヴェルを知った良い機会となった。
岡崎くんは、ドイツで揉まれ既に世界基準を知っている。この試合でも、センターフォワードとして充分にボールを収め、後半にはバーに当てた1発も放ってセレソン相手でもヤレることを示した。
柴崎くんと武藤くん2人には世界に出てもらいたい。Jリーグでは、このレヴェルのディフェンスは居ないだろうから・・・。
川島くんはもう駄目だ(3点目に繋がるミドルシュートの処理が致命的に拙いし、キックは途方に暮れるレヴェル)。小林くんも厳しい。田中くんや森岡くん・・・、インパクト残せなかった。
攻めて散り、引いて散る。
日本代表の現在地は、4年経っても変わらない(というか20年変わっていない)。しかし、フレンドリー・マッチとはいえ、清々しい敗戦はこのあたりでいい加減勘弁してもらいたい。暗中模索から抜け出し結果を出してもらいたい。
次は11月。
どうなるだろうかね。
同じ22歳の現在地。
柴崎くんには是非とも海を渡ってもらいたい。
遊んで4発のネイマール。
バスケットボールのシュート・パフォーマンスでセレブレーション、とほほ(泣)。
『クラシコ』も頼みますよ〜。