やっぱチャンピオンズだよなぁ、Campion of “2016”

ロナウド

マドリー

隣の芝は青い。青すぎる。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・ファイナル、マドリード・ダービー@サンシーロ。

クソ仕事のせいで更新が全くできなかった5月。ELのファイナルもコパのファイナルも色々記したいことがあったのに付いていかないフィジカルとメンタル(泣)。全てライブで観たのだけれど・・・。チャンピオンズのファイナルだけは何とか記録しておこう。

ウンデシマ、うんクソだ。

ラモスの先制ゴールは完璧にオフサイドだった。フットボールの女神はリッチに微笑む。自身の髪の毛のマネジメントは出来るクラッテンバーグは、このゲームをマネジメントしたフリをした。後半グリーズマンがPKをクロスバーに当ててマドリーが勝つのかよと悪態を付いたが、シメオネに率いられたロヒブランコは諦めていなかった。後半からピッチに立って、まったくダメで代えられかけていたカラスコがフアンフランのグラウンダーに合わせて追い付いたアトレティコ。そのゴールのほんの少し前にマドリーに2度完璧な決定機があってからのカウンターパンチ。正直、バルサのクレの僕もエキサイトせずにはいられなかった。ゲーム中にUEFAのカメラ?に何度も抜かれていた涙を流すアトレティ・サポの女の子に訪れた幸せな瞬間。

しかしフットボールは限りなく残酷だ。

1-1のまま迎えたフットボール・ロシアンルーレット。後攻めのアトレティコ。4人目のキッカーの(マドリーのカンテラ出身の)フアンフランが蹴ったボールが非情にも左ポストを叩いた瞬間にクソマドリーのウンデシマが決まってしまった。マドリーの5人目はCR7。このゲームでは全くもってクソだったが、このハンサムでリッチで世界で2番目のフットボーラーが外すワケはなかった。

2年前はあと4分耐えていれば・・・だったアトレティコ。

今回は120分まではイーブンだったが・・・、またしても何かが足りなかった。

ファイナルが『クラシコ』だったらと思わずにはいられない。シメオネは凄いと思うが、シメオネのフットボールは好きになれない。クソマドリーがまた一歩先に進んだ今シーズン。来シーズンは、再び愛しのバルサが一歩進む事を願わずにはいられない。

 

ラモス

15分のセルヒオ・ラモスの先制点。

2年前の魂のヘッドに続いてのファイナルでのゴールは、完璧にオフサイドだった。後半終了間際のインテンショナル・ファウルは一発レッドでもおかしくなかったが、このゲームではマン・オブ・ザ・マッチ。

フットボールは時としてクレイジーだ。

 

グリーズマン

打つ前から外しそうだったグリーズマンのPK。

 

カラスコ

後半からピッチに立って、そして代えられかけていたカラスコの同点弾。酷いマルセロの守備が齎してくれたゴールではあったが、フットボールは時には不思議なことが起こるものだ。

 

フアンフラン

PSV戦では勝利のPKを決めたフアンフランだったが・・・。

マドリーのカンテラ出身のアイロニー。フットボールでも人生でもまま訪れる不幸な悲劇。

 

フアンフラン

シメオネ

顔を上げて、前を向いて。男は、ただ労をねぎらうのみだ。

 

シメオネ

『誰も準優勝チームのことは覚えていない。決勝を2回落とすのは失敗だ』

『どの敗戦が一番つらいかは分からない。何よりも心が痛むのは、ここに来るためにお金を払った人たちが悲しんでいることだ。彼らが望むものを与えることができなかった。その責任を感じる』

と語った闘将シメオネ。足が止まっていたマドリーに120分間で止めを刺せなかったことが敗因なのだが、フットボールは時として運で勝敗が決してしまうものだ。シメオネの来シーズンは果たして?。

 

シダン

プレイヤーとマネージャーでビッグイヤーを掲げた4人目(アンチェロッティ、ライカールト、グアルディオラに続く)の人となったジズー。戦術は持っているとは思えないが、凄すぎたスキル以外に何かを持ってはいるのだろう。

 

マドリー

重要なので繰り返すが、ラモスの先制点は完璧なオフサイドだった。クソッ。

さてと、来月はEUROが待っている。フットボール・シーズンはまだ終わらない。

要塞カルデロン

カルデロン

シメオネ

とシメオネ・アトレティ、ミュンヘンを呑み込む。

2015-2016・チャンピオンズリーグ・セミファイナル・ファーストレグ、アトレティコ・マドリードVSバイエルン・ミュンヘン@ビセンテ・カルデロン。

乾いたピッチ、ノイジーなスタジアム、エモーショナルなマネージャーにインテンシティ溢れるイレブン。これだけの要素が揃えば世界のトップ3にも勝つことが可能だと再び証明したシメオネ・アトレティ。

お見事と言うしかあるまい。

アラバのミドルがバーを叩き、マルティネスのヘッドは正面で、ビダルの豪快な一発はオブラクが弾き出した。ミュンヘンがゴールしてもおかしくないシーンも3つあったが、要塞カルデロンはそれを許さなかった。

相方はアトレティコを応援していたが、僕はパス・フットボールに殉じているのでもちろんミュンヘンだ。しかし、バルサに続いてミュンヘンを下し2シーズンぶりのファイナルに大きく前進したアトレティコにネガティブな感情は湧いてこなかった。サウールがメッシばりのドリブルからディフェンダーを躱してゴール左隅に蹴りこんだ一発にはただただ驚くばかりだった。

虎の子の1点を悠々と守りきって(少なくとも僕にはそう見えた)、残り90分。このまま簡単にはいかないとは思うが、シメオネ・アトレティはまた大きなことを成し遂げるように思えてならない。そんな90分だった。

 

サウール

サウール

サウール

サウール

サウール

11分にサウールが沈めたレオ・メッシばりの一発。鬼神マヌエル・ノイアーも届かなかった秀逸な一発。でも、ミュンヘンの守備も緩かったけどね(言い訳)。

 

グアルディオラ

マドリー、バルサに続いてアトレティコにも敗れ、スペインの地を離れてからスペインの地で勝てない『賢人』ペップ・グアルディオラの反撃は見られるだろうか。

リベリーとミュラーをスタメンで使わなかったことを疑問視され、カルデロンの重すぎる乾いたピッチに手を焼いて、3シーズン連続でセミファイナルでゴー・ホームすることは許されない。パス・フットボールが何より優れていることを、パス・フットボールが勝利に一番近いことを、パス・フットボールの矜持を見せてもらいたいとパス・フットボール殉教者の僕は心から願う。

『我々のボール回しは遅かった。ピッチが助けとならなかったからだ。芝は非常に乾いた状態だった。そういう状態にされることは分かっていたけれどね』と言い訳をしている場合ではないぜ。

残り90分。マン・シティ含め『ペップ・ダービー』のファイナルにならんことを祈念して(たぶんマドリード・ダービーだろうけど)。

強い意思がゲートを開く

チチャリート

チチャリート

チチャリート

その瞬間は、アディショナルタイムに突入しようかという88分にやってきました。

2014-2015・チャンピオンズリーグ・クォーターファイナル・セカンドレグ、レアル・マドリードVSアトレティコ・マドリード@サンティアゴ・ベルナベウ。

チチャリートことハビエル・エルナンデス。カガワくんと同様に、ファン・ハールに必要とされずマドリーへローンで出された(マドリーへ行けること自体が彼の凄さを現していると思うのだけれど)苦労人が、ベンゼマもベイルもモドリッチも居ないマドリーを救う値千金のゴールを沈め、ネクスト・ラウンド進出のチケットをマドリーへ齎しました。

エリア手前右サイドで仕掛けたハメス・ロドリゲスが、そのエリア内前に入ってきたCR7にパスを通し、CR7がドリブルでディフェンダーとキーパーを引き付け、中央でフリーで待っていたチチャリートが無人のゴールにボールを蹴り込み試合を決めました。

互いに良いところを潰しあい、リスクを冒さない退屈なゲームでしたが、それでも4〜5度はチャンスがあったと思います。なかなか決めきれないなか最後の最後で大仕事をやってのけた可愛い顔をしたメキシコ人ストライカー。BBCが君臨するマドリー(MSNが君臨するバルサにおけるペドロのよう)で、ただただ訪れるかどうかも分からない出番に備え日々黙々と準備をしてきたであろうと思うと、(憎きマドリーではありますが)ゴールの瞬間はなんとも言えない思いが去来しました。

マドリーがサヴァイブすることとなった貴重なゴールは、とにかくゴールするという、どれだけ外しても最後は決めるという強い意思が結実した美しいシーンだったと思います。

この結果、バルサ・ミュンヘン・マドリー・ユベントス(アウェイのモナコで0-0で勝ち抜けた)と戦前の予想通りとなったセミ・ファイナル。明後日の抽選会で決まるマッチ・アップは、どのようなマッチ・アップとなっても楽しめるビッグ・マッチとなりますね。

個人的にはバルサVSユベントス、ミュンヘンVSマドリーとなって、6月のファイナルは、ユーロ『クラシコ』となることを期待したいと思います。

 

アンチェロッティ

戦術と戦術のチェス・マッチを(怪我人だらけの中で)何とか凌いだMrアンチェロッティ。

『我々は(チチャリート)彼を祝福しなければいけないね。あまりプレーできず、難しい1年を過ごしていた。それでも、彼はいつだって一生懸命練習に励み、戦い、そして苦しんだ。今日のゴールは彼に相応しい。我々にとって重要な選手だ。難しい時期を過ごしてもくさることなく、今日のゴールはその褒賞になった』

昨シーズンの『クラシコ』で失策と共に批判されたセルヒオ・ラモスのアンカー起用については、

『モドリッチが負傷した数分後に決めたことだ。セルヒオは私に自信を与えてくれるし、チームの高さを引き上げる。セットプレーの守備でそこまで苦しまずに済む保証となってくれた。彼をボランチで起用するという決定は、今日の試合のためだけだ。セットプレー時の問題を避けるために必要な決定だと彼は理解し、チームのために尽くしてくれた』

『あの「クラシコ」の後、非難されまくったね。ただ、もう一度非難されまくることも考えながら彼をボランチで起用するために取り組み、今日の私はまだ生きている。ラモスがいれば、セットプレーやCKでやりやすい。彼にはそこでプレーするためのクオリティーがあり、チームのために身を削ってくれた。このポジションでもチームを引っ張ってくれるという確信があったんだ』

と語りました。

 

シメオネ

一方、昨シーズンのファイナルのリベンジが叶わなかったシメオネは、

『私はこのチームを率いることができて幸せだ。インテンシティーとしっかりと仕事に取り組む姿勢を有し、90分にわたって努力を振り絞ったこのチームをね。このチームの仕事ぶりは、私のアイデンティティーと完全に一致するものだ。ネガティブな感覚など一切ない』

『アトレティコはクラブとして力をつけているし、再び欧州最高の8チームに入った。我々は最大限のレベルで競争に励み少しずつ成長してきたんだ。子供の頃、広場で遊んでいた私は、もしフットボールで負けても、全力を尽くしていれば満足することができた。アトレティコのファンは、このチームの選手たちに誇りを感じている』

勝負の綾となったアルダ・トゥランのドブレ・アマリージャについては、

『それまでは良い形で試合に取り組めていた。私からはそれだけ言わせてもらう』

と語ってくれました。

ビッグ・マッチで一人少なくなってはミッション・インポッシブル。いつものように、ディテールが勝敗を分けたヨーロッパのホーム&アウェイ。余計なお世話ですが、シメオネがクロップのようにならないことを願わずにはいられません。

 

チチャリート

マドリー

『全員の勝利だ。ゴールを決めたのは僕だったけど、みんなでつかんだゴールだね。チーム、そしてファンのゴールだった』

『出場機会が少なくても、僕は落ち着いていた。チームメートや家族は僕のことを信じてくれた。だから、このゴールは彼らのものなんだ。監督には準備しておけと言われていた。これまでのようなプレーを見せろ、とね』

あの時、あのポジションにいることで訪れた美しい歓喜の瞬間に拍手。そしてまた、フットボールの週末がやってきます。