道を見失わなければ。
2013-2014・リーガ・エスパニョーラ最終節、バルセロナVSアトレティコ・マドリード@カンプ・ノウ。
インテンシティは見せた。
何かと批判された、置物になってしまったメッシでさえディフェンスするシーンが観られた。
前へのソリッドな意思とゴールを奪うというタフなミッションを、アレクシス・サンチェスの豪快なゴラッソ(34分にまさに炸裂した)が結実させかけた。しかし、シメオネに導かれたロヒ・ブランコは、残り45分がスタートした瞬間からペースを奪い、周到に用意したであろうセットプレイで49分にゲームを振り出しに戻すことに成功した。
エンパテではリーガはアトレティコのものとなる。
沈むことなくゴールへ向かう姿勢は見せてくれたバルサだったが、ネットを揺らすことは叶わなかった。
前半終了間際から押し込まれていたバルサ。ハーフタイムで息を付いて復活するどころか、完全に押し込まれ決壊。幾度となく指摘されていた弱点のセットプレイ。栄華を極めたペップ・バルサならネットを揺らす術を持っていたが、マルティーノ・バルサはとうとう見付けられず無冠でシーズンを終えることとなった。
『アトレティコこそ正しい王者だ。彼らを祝福しなければ』とイニエスタは語ったが、『バルサは道を見失ってしまった。自らを戒めなければ』ならない。
まずは熱い屈強なセントラルの補強だ。ダヴィド・ルイスが本命視されているが、必ず新戦力を補強しなければならない。
シュテーゲンの入団は確実だろうが、ポルテーロからビルドアップするバルサに順応しなければならない。
アウヴェスが残留するかどうかは不透明だが、凡庸で無意味なクロスを上げ続けるならモントーヤでいいだろう。
この日、素晴らしいゴールを上げたアレクシス・サンチェスは何を置いても残留させなければならない。
ベイルに遅れをとった、ピッチを転げ回るだけのブラジルの至宝はボールを持ち過ぎる。
先日、世界一のサラリーで契約更新に合意したと言われる『神』メッシをヤル気にさせる指揮官が必要だ。
ルイス・エンリケに出来るだろうか。
やってもらうしかないのだけれど・・・。
サイクルの終焉と騒がれるが、ミュンヘンに惨敗した昨シーズンから転げ堕ちている。
あの美しかったバルサはもういないが、また新しく世界が模倣を試みるプレイスタイルを築けるハズだ。全ては確固たる熱い意思と明確な戦術と方法論を持つマネージャーに懸かっている。
日はまた昇る。
ワールドカップが終わればまたすぐに新しいシーズンがやってくる。
カンプ・ノウの雰囲気は最高だったけれど・・・。
ゴラッソ!!!。
しかし、このシュートがゴール右上隅を駆け抜けた時にも優勝出来る感じがしなかった。それが問題だろう・・・。
繰り返す過ち。
なんてことないコーナーキックに何も手を打てなかったことも問題だろう。
お祭り騒ぎのネプチューン広場。
羨ましい。
おめでとうございました。
『ファンの姿、マドリッドがロヒブランコに染まるのを見たくてたまらないよ。ただ今日は歴史を築くことができたものの、まだ土曜に試合が控えている。我々はその試合のための準備を始めなくてはならない』と語ったシメオネもさぞや喜んでいるだろうなぁ〜。
そして、週末はチャンピオンズ・ファイナル。こうなれば2冠達成しかないだろうね。マドリード・ダービー@リスボン。
観ませんよ、まったく(ウソです)。